連休中、代官山にランチに行ってきた。30年以上に渡り、お世話になった方の経営するイタリア・レストランが閉店すると聞いたからだ。とはいっても、代官山の店は開店して10年も経っていない。
元々は青山にある超有名イタリアンで総支配人をしていた人で、オーナーはイタリア人兄弟であったが、その方々に可愛がられ、分不相応ながら、足繁く通った。
思い起こせば、自分の日本に於けるイタリアンのスタートでもある店だった。その方は、料理人ではなく、フロア担当で、日本各地に支店を出したり、香港、シンガポールまで出店させたほどバイタリティのある御仁だ。しかも、昨年、元従業員と再婚までした。
現在、時々、顔を出すイタリア料理屋の人たちは、殆どそこの出身者である。そんな数人から閉店の情報を得たのだ。日本イタリア・レストラン界での、ひとつの時代の終焉だと、複雑な心境で出向いた。
噂は事実で、今月末で閉店。だが、秋口までには別な場所で新規開店をしたいと。何とか、東京オリンピックまでは現役で頑張りたいと笑った。
しかし、長年の付き合いだ、かなりの借金を抱えているのも知っているし、体調を崩して入院手術したことも知っている。
それでも、実力のある人でもあるので、出資者はいると。さもありなん、か。
もしかしたら、借金の清算には自己破産も必要かもしれぬ。去年、再婚したのも、その布石だろうか。
新規開店の折には、連絡をくれるとも言ってくれた。
でもな、どうせランチだけでも高い店になるんだろうな。