いやはや困った。
この一年近く、左眼の視力が落ちていた。寄る年波で、老眼が進んでいるんだなと。まあ、もう片方は問題ないし、老眼鏡を作り直すのは金がかかると誤魔化していた。
そうしたら、先立て、右眼も何だかシャープさが薄れてきた。これは流石に困るので、眼科に出向いた。
光を当てられ、瞳孔が開く目薬をさされ、赤い点滅を追えとか、面倒この上ない。だから、医者は苦手なんだよな、と。
すると、医者は「結論から言います」と。何と、両方とも白内障であると。大きな病院を紹介するから、そちらで判断を仰いでほしいと。「恐らく、両眼とも手術でしょうが」
原因は、生活習慣病の悪化だろうか。それすら検査代がかかるので、セルフ・コントロールと称してサボっていた。
大病院に行き、まったく同じ検査を受け、今度は、生活習慣病系も調査するからと、血液検査、心電図と、院内を行ったり来たり。
半日をかけ、再度、ドクターに呼ばれた。数値の結果によっては、手術になるか、内科に廻すか、と脅かされていたので、嫌な予感がしていたが、そっちの数値は、殆ど悪化していなく、ドクターに、意外に頑張っていますね、と。
結果、両眼の手術決定と相成った。ただし、一度では不可なので、月またぎで二回に分けることに。聞き及んではいたが、簡単な手術らしく二度とも日帰り手術という。
老眼はそのままであるが、視力は復活すると言われたので、一安心。これで、また映画が観られる。
とは言え、結局、金がかかるんだよな。