今回の都々逸。
「はげしい雨音 小さな声で 傘が無いのと粋な謎」
梅雨の時期だし、これを選んでみた。ここ何年も、亜熱帯のスコールのような、激しい雨が降ることがある。だが、この謳は、そんな状況を思い浮かべると風情がない。
まあ、本来であれば、一緒に居たら、突然の雨、という状況だろうか。だが、こちらは斜に構えた性格ゆえ、別な設定が浮かんだ。
ひとりで歩いているときに、不意に声を掛けられたという状況である。
今で言う『逆ナン』というバターン。しかし、幾ら『肉食系女子』なる方々が増えたとはいえ、余程の色男でもない限り、そんなことは人生では起こり得まい。
では、『キャッチ』。こちらは妙に現実味がある。
個人的に、そのどちらにも共通していると感じるのは、自身が放っている「雰囲気」ではなかろうか。
『色気』を漂わす御仁。酔っ払って気が大きくなっていたり、逆にオドオドとしながら『隙』が出ている御仁。相手はきっと「プロ」。声を掛ける相手の雰囲気を瞬時に感じ取る。誰彼、構わず、片っ端からに見えて、実はちゃんと選んでいると感じることも多い。
自身は、『逆ナン』などされるタイプではないのは、重々、承知。なので、常に後者である。しかも、何故か、夜の繁華街で若い男によるキャバクラへの勧誘か、アジア系女性からのものだけ。
日中だと、日本人女性からは、何故かティッシュすらいただけない。テレビなどの街頭インタビュー然り。
確かに、「傘が無いの」と言われたら、「だから?」と答えるタイプだしな。そんな雰囲気が漂っているということか。