余談雑談 2010年9月18日

昨今は、年老いた母親の手伝いで実家の「タバコ屋のオヤジ」の日々である。

特に、このところ10月1日からの値上げで、常連の愛煙家たちも「禁煙しなきゃ」やら、「安い品種に変更しようか」とか、「買いだめしなきゃダメかな」と連日大騒ぎでもある。

只でさえ、諸般の事情から喫煙者も減り続け、売上げも急降下を続けている。当然、それで生計を立てている人間からすれば死活問題。そこに過去最大幅の「値上げ」である。

更に、輪をかけているのが「外資系煙草販売会社」の姿勢だ。やがて消え行く産業と位置付けているのか、営業担当者が合理化で徹底して削減され、当然、オーダー・システムなどもパソコンでの発注がメインとなり、注文発送や返品システムも変わり続けている。他の欧米諸国からすれば、まだまだ安価だし、パチンコ屋などへ卸す量販店やコンビニなどは、まだ、少しはマシな方だろうか。

で、つい先立ての午前中、「新タバコ税の対応について」なる説明会に呼ばれ、店を一時閉店し、母親を伴って聞きに行った。母親は目まぐるしく変わるシステム等と併せ、新税申告書式の面倒さに、ため息を交え、困惑しきりであった。

「老人の手慰み」的な『タバコ屋さん』は、速やかに、この世から退場して行けといわんばかりだと。事実、今回の値上げで、小さなタバコ店は廃業を決めたところも多いと聞いた。日本は、そうやって商店街やら、個人商店が消えていった。

時代だといえばそれまでだし、非喫煙者や、嫌煙家からすれば非常に望ましい事態だろう。

だけどさ、あくまで現在のところ、「タバコ屋」は『合法ビジネス』なんだよね。

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