余談雑談 2010年10月16日

ネット・オークションで「マルチ・プレーヤー」なるものを購入した。

昔でいう『コンポ』みたいなもので、レコードやカセットから直接CDにダビングできる製品である。パソコンを知る人間からすれば、そんな大きな器械を買わなくて、簡単に無料ソフトで、と言われるか。

ところが、こちらは全くもってアナログ人間。それなのにレコードプレーヤーやカセット・デッキが故障中であり、ある意味、宝の持ち腐れというか、どこかあきらめていた気持ちもあった。で、便利な商品を発見したが、これが高額。なので、オークションで安く出展されるまで待っていた。落札が決定し、商品到着前から、喜び勇んで秋葉原へCD-Rを買いに走った。

ところが、商品が到着してから七転八倒の連続。そもそも「オーディオ用CD-R」と「データ用CD-R」の違いも解らずに、安いからと購入したのが大失敗。また、電車に乗って秋葉原へ。コスプレ姿のビラ配りや、謎の外国人など、カオスの世界に変貌していて閉口しつつ、商品を確保し帰宅。

で、今度は、あれやこれやと埃まみれのレコードを引っ張り出して録音し始めた。すると、LPは平気だが、EP盤は最後までかからず、勝手に、突然、アームが上がってしまう。どうやら旧式のプレーヤーと違い、真ん中のレーベル部分何センチまでと覚えこんでいるらしい。では、と録音をし直そうとすると、何と重ね録りが出来ないと来た。そこで一枚無駄になる。

で、友人に助言を求め、少し器械の解体を試みた。結局、単純な装置を壊し、何とか録音を終えた。するとオート・リターン・システムまで作動しなくなり、更には、素人が解体した所為か、回転数がどうにも微妙にずれ、音が歪みやがる。最後に、どのプレーヤーでも聞けるようにするには、「ファイナライズ」とやらが必要だと判明。それって何、という始末。

一事が万事である。それでも、何とか、ダビングできるようになった。久しく聞いてなかったレコードを懐かしくかけながら、どうにもブレる音を気にしつつ、ダビングの繰り返し。

そのうち、好きな曲だけを順番にチョイスし、「自分セレクション」を作りたくなる。これじゃ、青春時代にカセットで楽しんだ方法と同じである。しかも、『映画音楽編』や『懐かしのEP盤ベスト集』と、想像が拡がっていく。とてもじゃないが、あまりの楽しさに、DVDを見てメルマガの原稿を書く気にもならない。

いけない、と思いつつ、ま、しょうがないと思う日々。メルマガの発行に影響が出やしないかと、心配するものの、玩具を手にした子供と同じである。

まァ、気長に付き合ってやって下さいまし。

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