自身は走る気配は全くないが、世間は師走。ところが、世間の皆さま同様に「忘年会」のお誘いは頂戴する。確かに、この時期にしか会えぬ連中もいる。
どうせ今年も最悪だったと愚痴を言い合うのが関の山。ところが、それでも存命しているというだけでも、この時期、『喪中はがき』を不意に受け取るよりは、格段に嬉しい。それにこちらの不義理もあるし、時代の流れも相まってか、年々、年賀状の数も減っている。一年を振り返りだすと、妙に人恋しくもなる。
で、少しは参加しようと割り勘分の捻出に走った。何のことはない、現在では使用しなくなったものをネット・オークションに出典しただけである。
ところが、さすがにデフレなのか、一向にこちらの希望額には届かない。それでも、落札が決まれば、梱包と発送をしなければならない。思い出の品を見返しては、『第二の人生』があることを希望しつつ梱包する。
何だか、年末に向け、大掃除よろしく梱包する姿はどうにも情けない。使わなくなったとはいえ、手元に長く置いた品々。喪中はがきや年賀状ではないが、物憂げに感じるのは、こちらの心情ゆえだろうか。