余談雑談 2008年3月15日

先々月、ここでイタリア製エスプレッソ・マシーンが壊れたと書いたが、先立て、意を決して購入した。

真新しくピカピカなのは嬉しいが、やはり、少しは、小慣れないと珈琲の味が固いような気がする。

でもって、止せば良いのに日に何度も珈琲を淹れて、一刻も早く安定させようとしている。当然、コーヒー豆が極端に減る。生意気にも、イタリア系のチェーン店で購入するから、安くはない。またもや、ヘンなジレンマに陥っている。

だが、かの黒澤明が「赤ひげ」撮影の際、ほんの一瞬しか写らない使い古しの茶碗にこびり付く『茶渋』を写すために、150杯も茶を入れては棄てたという。

いささか複雑な言い訳ではあるのだが、それを心の支えにして、今日もエスプレッソを淹れよう。

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