余談雑談 2008年4月29日

未練の文学にして、敗者の文芸である『都々逸』。今回は、昔の日本の尺度に絡めて二編選んでみた。

「一寸もはなれまいぞと思うた仲は 主も五分ならわしも五分」“寸”は今のイメージではミリメートルだろうか。その上が『分』。“一寸”は『ちょっと』と読ませる場合もあるし、“五分五分”はイーヴンとでも言えようか。

で、『分』の上の尺度は『尺』である。「逢いたさ六寸見たさが四寸 それが積もりてしゃくとなる」『尺』は、当然、『癪』にかけてますな。

えっ、『癪』って何かって。昔過ぎて、意味不明ですか。昔大好きの後ろ向きオジサンからすれば、そういうのを癪にさわると言うんです。

メルマガ詳細