余談雑談 2023年4月8日

旅空の下での発行。

すわっ沖縄か、と思た方もいるだろうか。さにあらずで福島の会津若松に滞在中。一昨年、初めて訪問し「お気に入り登録」をポチンと押した場所。

特に印象深かったのが、馬肉を筆頭に東京とは格段に違う料金と旨さの焼肉店。再訪を願っていたら、仲間内で参加希望者がでてきて再訪問となった。

しかも友人が車をだすというので便乗。前回は列車での旅情を楽しんだが、今回は久々の高速道での道行き。それはそれで楽しい。

しかも地元の桜は散ったが、目指す場所は今が見頃らしいとの情報。まるで桜を追いかけて北上した態だ。ただし、あくまでメインは焼肉。それも何だかなと思うべきか。

ところがどうだ。高速道を北上するに連れ、桜が見頃へと変化していく。何とはなく楽しみで笑みが浮かぶ。

高速を降り、人生初の猪苗代湖畔から会津若松を目指した。すると突如、満開の桜回廊が目に飛び込んできた。反抗期気味のカーナビ案内を無視しそちらに行くと総毛立った。

そこは公立大学があり、敷地を取り囲む場所に桜が植樹してあり満開。天気は曇天ながら雨はなく、しかもこれだけの壮観な場所にも関わらず観光客や散歩者が皆無。人の気がない満開がこれほど感動的だとはと恐れ入った。

あまりの美しさに車の持ち主氏が忘れぬためにと4周したほど。恐らく旅先で、これほど完璧な満開を観ることは生涯ないだろうなと感動した。

車窓から忘れえぬ風情を焼き付け、ホテルに向った。それでもチェックインに早いので、やはり桜の名勝「鶴ヶ城」に回った。

大学から数キロしか離れていない。当然、見事に満開。城内に入ると、これまた完璧な状況。石垣の堀べりの桜並木。そして再建された城の真下も桜回廊だ。

流石に観光客は散見したが、東京の地元とは雲泥の差。成程、「雅」とか「風流」とはこういう状況を指すのだろうと痛感。

しかも満開の桜の下で飲酒や宴会をする人間もいない。一部は風が吹くと桜吹雪を舞い上げる。それが今度は、また少ない人々の間を縫って舞い落ちてくる。まるで花びら衣装を身にまとっている気分。

自分の日頃の行いは他人様に言えたもんじゃないから、仲間たちは強運の持ち主たちだと感謝。ビールの一杯か、焼肉の一切れでも多く差し出すか。

それからホテルで荷をほどき、焼肉屋へ。人気店で次から次へと客がやって来る繁盛店。牛の他に豚や鶏は当然としても、やはり場所柄馬肉は外せないだろう。「カルビ」やら「上カルビ」と種類もあり、ホルモンを含む盛合せセットも。

更には羊もあり、仲間の一人が食べたいと言うので、当然拒否する者などいない。久し振りに肉とビールだけで年甲斐もなく腹いっぱいにした。

そして翌日は、奥日光のこれまた足繁く通う温泉に行く。自分も含め、仲間らも何度も行っているお気に入りだ。

鄙びた感漂う温泉も良いが、マタギがやっている店が、これまた口に合う。そこではご主人が撃ってきたクマや鹿が供される。メインの熊鍋は完全予約制なので事前に注文済み。

その熊鍋はランチだ。考えると24時間以内で「牛」「馬」「羊」「鹿」「熊」と5種類の肉を食す。特に、馬と鹿の組み合わせは別な言葉を連想させるが、気にはするまい。

そんなことはお構いなしの仲間たちだ。今日のランチ以降、どれほどの獣臭を撒き散らすのか。原始時代の狩猟民族に逆戻りてな気もする。

この後、程なく温泉地へ向け出発だ。ただし現地の天気予報は夜半から「みぞれ」で、明日朝は氷点下。

好事魔多し、てなことにならないよう祈ろうっと。確かに、どれほどの『命』を頂戴するのか、と思うと祈るのは当然だな。

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