余談雑談 2023年8月19日

取り敢えずお盆と台風が去った。

昔ほどではないにしろ、未だにある程度民族の大移動が起きる。幸か不幸か自分はサラリーマンや工場勤務をしたことがないので、一斉休業を経験したのは学生時代が最後。

故郷ではこの時期に同窓会が開かれたり、日本中に散らばっている親戚等が参集したりするから嫌でも移動するとも聞く。これも幸か不幸か、地元に生まれ育ち、他所で生活経験がないので「大移動」は旅行のみであった。

幼少のみぎりからその環境で育てば、集団行動が苦手になるのは当然だと思う。そもそも他人と同調行動が嫌いだし、空いていて安い時期に旅行に行ける人生にしようと思うタイプ。それが行先のベスト・シーズンでなくても。

それが出来た人生だったから文句は言えぬ。まあ、地元が観光地だと人が押し寄せる状況が常態化していた。幼少期から思い返すと栄枯盛衰はあれど、同じことの繰り返しとも感じる。今回はコロナ禍が絡み、観光客の極端な違いを毎日見ていた。

現在、押し寄せる人波が日常化し猛暑なのに外国人観光客は増加で息も付けぬ。少し歩けば各局のテレビクルーを何組も見かける。インタビューだったり、混雑状況をストックし、冬にはコロナ再来襲と煽るときの対比画面として流すんだろうな。ちゃんと先読みをして収録か、というよりも既にコロナ関係の報道も本筋に入る前の「枕」として再開が始まった。

嫌なことばかりに気が行くのは性格もあろうが、暑さもそれを増長させているかな。どうにも人生自体が「夏バテ」で、文句ばかり言いたくなる。でもって人間嫌いに加速度が付き、僻地、寒村に敢えて行きたい気持ちにもなってくる。毎朝の天気予報で、今日一番最高気温が低いのはどこかと見つめ、飛んでいきたい衝動に駆られる。

「無いものねだり」だね。でも、そう簡単に夢想以外で旅には行けぬ。となるとまだまだ暑いし、間違いなく引き籠り時間の増加になる。で、日々の悩みは同じ。外食である。

盆休みで休む店をちゃんとチェックしなかった。どこが今日は開いていたっけと考えても分からず。炎天下かスコール遭遇覚悟で出向いて休みだったら絶望的になる。

それにお気に入りの店の高齢化問題も気にかかる。70歳を超えて一人で頑張るカツカレー屋。何度か体調を崩し中期休業をしている。お盆前に行ったときに老店主は、盆休みに関係なく店は開けようかと思ってると言ったが、本当は今日みたいに暑い日は休みたいよ、とも。

理解できる。でも、折角来て休みだったらこっちが困惑と自己チュー変換。もしかしてこういう発言は、そろそろ閉店したいのサインかもしれぬ、とも感じた。

で、閉店の可能性を考えると次に危ないのは、そこか最後の砦の別なとんかつ屋。どれだけカツ系が好きなんだよとも思うが、流石にこの齢で、この時期に週一で双方に通い続けるのは少しきつい。

好きなことを優先出来る恵まれた人生だが、暑さには勝てず。あきらめというか諦念も大事かもな。東京は「猛暑日」新記録更新中。そろそろ慣れるかと思いながらも無理。記録更新と煽るが、どうせ毎年更新だろ。学習効果ではないが、人間は慣れる生き物とも言われるが、これはどうでしょうか。

確かに「喉元過ぎれば熱さ忘れる」の諺もある。でも、それって何月になればの話。完全に「ヒート・ハラスメント」だ。嫌だ改善しろと集団で声を上げたら自然界が折れてくれるのかな。

無理だね。それが自分を含む先人たちが歩んてきた結果。盆休みの大移動のエネルギー程度じゃ、台風も吹き飛ばせないし、地球規模の気象変動は神か自然界がどうせ看過する。やはり諦念してこちらが合わせるしかないか。

とはいえTVでは、早くとも10月一杯までは例年より高温傾向が継続と抜かしやがった。

何だと。喉元は簡単に過ぎないのかよ。

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