余談雑談 2023年10月28日

テレビの改変期。

安定継続から新規とドラマからバラエティ、情報系など様々が出揃った。

課金制のチャンネルは絶対に入りたくないので、地上波と衛星放送のみでのチェックだが。妙に回数の少なった深夜ドラマも一回目は視聴してみるが、時代性か若い男性同士の恋物語とか、妙にバイオレンス的と個人的嗜好とは違う路線が増えて二話目から見ない。

長く続く全国の居酒屋訪問とかも流石に球がなくなってきた感もある。昔はいつか行ってみたいと憧れ録画したが、閉店したり代替わりで客層も激変と評判を落としている店もあるようだ。それは仕方あるまい。自分の生まれ育った地元も知らぬ新規店やら由緒ある店が和モダンなイメージに激変中だし。

なので、新規のドラマは継続視聴が難しいし、古い酒場訪問もここ数年は新規店紹介が多い。確かに長く続けば同じ店を何度も再来店で紹介したくないだろうし、事前調査するスタッフサイドに売り込みや視聴者からの紹介もあろう。訪問する紹介者側も寄る年波でキレが減り、店側も大先生来店とばかりに緊張している。しかもそれが地方だと、恐らく自分は一生行けないだろうと落ち込みもする。だから見ては消すになった。

それは鉄道旅番組も然り。最寄駅から飲食店や温泉宿までの移動はこちとらとしては大問題なので、バスの本数、徒歩だと天気や季節にも影響が出る。となると、放送直後は観光客が激増するだろうし、ほとぼりが冷めるまでと思っているとこちらの体調がおかしくなっていたりするから『ご縁がない場所』と思うようになる。

そうしたら、仲間が車での旅を提案してきた。元々は入院仲間で、自分と正反対でどうしてそこまで仕事をするのと驚くタイプ。それが、やっとか、遂にかセミリタイアと言いだした。俄かには、未だ信じていないのだが。

しかも彼は珍しい脚のガンを何度も克服している。両松葉杖の生活を余儀なくされているが、どこまでも前向きで車を暴走仕様、否や自分専用に、車一台分の費用をかけて改造した。

何度も一緒に温泉などに出向いているが、遂にか、本当なのか車の運転が好きなので、日帰りか一泊で地方の小さな美術家や博物館を巡るドライブ旅行をしたいと。

面白いじゃないか。今まで自分の旅の中では思いつかなかった企画。メインは博物館系で、ついでに車でしか行けぬ古くからある街道ドライブインや、聞き覚えのない田舎町の昭和を引き摺る食堂などを探して行く二本立ての旅。

その手のことが好きな別な友人も誘い、アイディアを出し合い、毎回旅先を決めて行こうかと。ところが美術館や博物館は趣味にしてこなかったので、TV放送でもスルーで通し、どんなものがあるのかをほぼ知らぬ。

では「全国美術館ガイド」でもと数軒の大手書店に行ったが扱いなし。ネットで探しても古本でしかヒットしない。成程、紙本など時代遅れなのねと消沈。

他の仲間がどんなところを発掘してくるか楽しみだ。まあ、自分も少しは考えなきゃだし。

それにしてもこの歳で新しい旅が発動するとは、味わい深い人生だな。やはり、持つべきものは才能ある友だな。

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