確実に陽が伸びてきた。
しかも乾燥の所為でクリアな朝焼け。綺麗で心ときめく。と同時に、自分の強運さをも感じる。大した努力などせずに、今の所は下流老人にもならず「中の上」的に生きているから。
築60年の老朽ビルだが、出来たときから住み続け日常化している窓からの景色は「最高の贅沢」だと今更ながらに感じられる。眼下が墓地だったり、突然、眼前に高層ビルが出来て景観が一変することもない。まあ、少しだけ離れた場所に最長電波塔が建ったが、逆に羨ましがられる。でもね今の時期電波が強くてハレーションを起こすんですが、まさか贅沢な悩みだよとか言われないですよね。
部屋の窓は南東を向いているので今年の初日の出も見え、どんな年になるかと思ってみたが、能登の地震に旅客機激突。それでも当たり前に地球は回り、定点観測でもないが、毎朝同じ場所からPC越しに夜明けを眺める。その中で陽の長さを実感する。
それにこの一ヶ月弱で日の出の位置が随分と移動したとも感じる。もうしばらく経つと最長電波塔越しに陽が上る。成程、地球は廻るという自然の理ね。
一方で、朝起き出すときの寒暖差を強く感じるようにもなった。陽が伸びて寿命は縮むのも事実だろう。酷暑が長く続き体自体が思考と違い、そうはいってもまた突然暑くなるんじゃね的に予測しているときに気温急降下。
そろそろ慣れるかと思っていると、やっぱり例年よりも気温が上がり春先を思わせる。体は、そら見ろ、ならばやはり酷暑対応とばかりに身構える。しかも加齢なのか対応に時差が起きる。
それはこちらの問題で、確かに暖冬だが、そういう時は『ドカ雪』が多いのも実証中だ。一斉にTVでは不要不急の外出は控えてとアナウンスしているが、そうはいってもが本音だろう。そしたらどうだ、今度は春先までの天気傾向が発表され、そらみたことか『例年より暖かい』傾向が顕著だと。寒さに慣れる前に酷暑対策復活。
でも「去年より暖かい」じゃないだけマシか。嫌と言っても避けられないし、ならばちゃんと考えるのを止める。だって、ちゃんと考えるからストレスが溜まるんだろうしよ。
独りだけで真面目に考えても改善策はないし、多くの人は『心頭滅却すれば火もまた涼し』てな境地には達するはずもないぞ。
ゆえに自分は更に『面の皮が厚い』タイプになる。ま、冬場は暖かいかもだが、今度は春先以降問題発生になりそうだ。この気象の急変だと顔の皮膚の下で「いやな野郎」が熟成され発酵される。それが一気に噴き出す。否や、言い訳好きとしては「芽吹く」と翻訳。確かに、そう言や来週は立春。
そろそろ別な意味で浮足立ってくる。今年の初旅はどこへ、と。結局、「あわてんぼう」性分。
追われてるでもないのに離脱が優先。何とも『せっかち』。ということは陽と違って心持ちは長くはならない、か。
じゃ鼻の下は、てか。ほら、やっぱり春じゃん。