余談雑談 2024年7月13日

結局、影響は受けるんだよな。

何度もここでわめいているが、TVなりのニュース番組なりワイドショーでは各局が同じことを同時期に集中報道する。ネタ探しは大変と容易に想像は付くし、視聴者が興味を持ちそうなことは大体同じ。その上、恐らくちゃんと見ないというか、真剣にインプットしようなどと考えない人々が多いから、ご親切な上から視点でのことだろう。

ただ、あまりにも集中されると洗脳ともとれるし、方向性指示でもある。確かにTVで言っていたからと素直に信じる人は多くいるだろうし、年齢層が下がるとSNSなりからの情報に影響を受ける割合が増加する。食べ物系や最新スポットなんぞも放送翌日から素直そうな人間が行列を作り、そこに並べることに安堵感を持つ。一方でラーメンやカレーなどは一家言ありそうなオタク系が行列していて棲み分けが出来ているのかと笑いたくなる。

昨今は20年振りの新札券発行のことをああでもないこうでもないと騒動的に言う。一方で、少し前にはキャッシュレス化が顕著であり現金嗜好は減少しているとも放送していて、年寄りばかりが現金志向と老害認定の如く言ってもいた。

一体どっちに誘導したいのかと画面に向って「(江戸弁の名残的汚い言葉)」を叫んでみる。

新札発行日には嬉しそうに金融機関に両替しに行きゲットしたと、これまた年寄りが嬉しそうにほざいているのを映す。まあ、暇な老人も多いだろうし。

当然、こちとらはそんなことに興味がなく、随分前だが祖父が大事に収集していた昔の紙幣なり硬貨を古銭商に持ち込んだことがあるが額面通りにしかならず、半分は銀行で現行紙幣に交換しろと断られ落ち込んだ。ひと財産あるだろうと多寡を括った自分に呪いの言葉を吐いたっけ。

なので今回もそのうち自然と流通すると思い他人事としてスルー。それよりも、先週も書いたが最後の御贔屓とんかつ屋が閉店し、ランチに行く店が減って困っている方が重要だと新規開拓を考えていたら、以前何度か行った洋食屋を思い出した。そこのとんかつも昔風でしかもいかにも洋食屋の盛り付けであったな、とも。

34℃という炎天下、開店5分前に到着すると既に10名以上が行列していた。そこは座敷もある割と広い店なのですぐに入れたが。

ビール大瓶とランチ用ポテサラ、そして320gあるとんかつ定食を注文。来るまでメニューを見ていると随分とそそられるものがあるじゃないか。ランチ以降の時間帯には酒の肴用でワンコイン以下のメニューもそれなりにあり、夜も一度は来てみるかと期待が膨らんだ。

親子らしい経営者に厨房にもコックが数名いるので、すぐには閉店しそうにないと推察を立てる。昔ながらの下町の洋食の態で、味も下品ではなく、かといって銀座などの高級洋食とも違う味付けだった。これは通う店に昇格だな。

充分に堪能し会計へ。そこでお釣りにもらったのが北里柴三郎の新千円札二枚と硬貨数百円。当然新券であり、思いもしてなかったので驚いた。何せ、発行翌日のランチ時だ。

嬉しくてそのことを夕刻偶然会った知人に話すと、見せろと言い、そ奴も初お目見えらしく何だかこども銀行券みたいだと笑った。そして札番号を見て、おいおい最初と最後のアルファベットがAAとQQのゾロ目だ、これは後にお宝になるかもとTVで言っていたぞ。

一瞬にしてこちらの心がざわついた。なので折れ目のない新札でもあるし、これ以上手垢を付けないために持参していた本に挟んだ。これで暫く待てば価値が上がる。少しだけ金持ちになった気分。何せ、同じ「紙」ながら映画ポスターやパンフレットと違い『現金』だぜ。

そこで思い及んだ。結局、報道や流行なりに感化されてるじゃん。でもさ、少しでも価値が上がれば儲けもんでしょ、そもそも不労所得は大好きだし。

ならば額に入れて飾ってやるか。毎日拝むから、数年後には二倍ぐらいの枚数に増えてはくれないか。でも同番号じゃ偽札扱いになるから、最初と最後の英字は同じで、番号が001か全部がゾロ目でてな感じでと念じつつ。

だって、やっぱり電子マネーじゃ、こうは嬉しくならないじゃねェかよ。

メルマガ詳細