余談雑談 2024年8月17日

パリでの大騒動が終わりTVも通常に戻った。

決まった時間に決まったプログラム。同時刻に登場する別なキャスターで曜日確認をする。確か海軍では曜日感覚を喚起させるために「金曜日はカレー」と決まっていたのと同じか。変わらないことの安定感。

進歩や前進より後ろ向きが性に合っている。安心安定でホッと一息。と行きたいが、室内にいても暑さがそれを許さず。

体の変化が気持ちと裏腹に劣化中。なので自室に引きこもりがちだがランチには出向くかと。贅沢なこだわりだが、なるべくチェーン店は避けたいし、ファストフードも嫌い。完全割高のデリバリーなどは、体が動くうちは絶対に頼みたくない。

となれば距離と先方の公休日を考えつつ外出。それで気付いた。世は『お盆』であった。

確かに仕事関係で動く人は少ない。超有名観光地ゆえか、飲食に限らず各店舗も昭和と違い一斉休業ではなく個別対応のようだ。右へ倣えが嫌いな自分はそれはそれで嬉しい。昔からある土産専門店でもお盆を全営業するからか、先週前倒しで連休を取っていたな。

そうなると平素行っている店がどういう対応かと思い悩んでしまう。折角、暑いさなかに行って臨時休業だったら絶望感から「路上行倒れ」になるかもしれぬ。ならば近場で日頃は敬遠している飲食店にでも行ってみるかという心が動く。

で、親切にも外にメニューなんぞ出ていると足を止める。お盆本番はメニュー品数を変更しての対応。流石に以前のように正月やお盆特別料金は無くなった感がある。SNSやグルメサイトに価格まで写真付きで無断掲載される時代だからか。

品数減は仕方ないにしろ、代替わりでもしたのか、らしくないメニューがあったりすると途端に入る意欲がなくなる性分。困りものである。

とっくに絶滅した心意気とかあうんの呼吸的昭和時代の飲食店にタイムスリップ。それは店客双方に、似たような価値観が存在していないと上手くいかない。何度も嘆いたが、自分が若いころから行っていた頑固系にしろ心優しい職人系にしろ、客というか人間そのものの劣化に嫌気が差し閉店していった。

まあ、思い出は美化される。確かに上手い不味いではなく店側の視線が怖いし、注文すら口にだすのが面倒でデリバリーがラクと思う人が多いのも時代だろう。となれば台風だろうと関係なく注文し遅いと当たり前に文句を言う輩もいるそうだ。やはり客だから偉いという自己都合の発想か。それでもSNSでの匿名投稿よりは直接の文句だからマシか。

配達員が反社の態でも文句言えるかとも思うが、何でも配達側も評価なりが付くらしいし、輩が来たと逆投稿されれば仕事は継続できないかも。それでも配達員が「覚えておけよ。お前の顔と名前と部屋番号は分っているんだからな」と言ったら面白いと直想する自分が情けない。まあ、身勝手優先でどっちもどっちのレベルならありえるかも、でしょ。

逆に中には配達員にチップを渡す客もいるらしい。その手の人間は嫌いじゃないが、現状の自分では出前賃上乗せがある上に、更にチップをはずむなんて気は毛頭ない。

じゃ、どうするか。普通に考えれば自炊だろう。それでも自室内で昼間に火を使うのは避けたい。かといって電子レンジもないので冷たいままか、直火で温める方法しかない。「レンチン」などという言葉ができた頃から、便利は敵だと思い込ませてきた。結局、自己都合で避けたり拒否してきた結果。

更に言えば、ゴミ捨て用ポリ袋だって有料になってからは絶対に金払って買ってこなかった。つまり遥か昔から大事に畳んで在庫してあるものか、店側のご厚意で貰ったもので減る一方。なので弁当一つ買ってポリ袋課金は絶対にしないから、商品そのものだけを持って家まで帰るのも見栄が悪いし、それだけで在庫一枚使うのも癪。そんなことばかり浮かぶのは暑さの所為ではないよな。

で、悩むぐらいならランチを抜くかと思っても夕飯は必須。一食分浮かせたからと言い訳をし、ツマミや酒の量が増えるのは本末転倒。

何だかな、の盆休み。ご先祖様を思い浮かべ、御仏の心にでも達観できる日は来るのだろうか。

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