世は黄金週間である。
今年は日並びが悪く単純に大型連休としての盛り上がりに欠ける気もする。事実、真ん中の平日は仕事姿の人々も多く見かけた。
確かに以前のように横並びでどこに行っても大混雑で逆に疲労しか残らぬという時代より、空いている時期に休みを取得できるようになったのは良いことだとも思う。
一方で余は365連休を継続中。同級生などには、働けるうちは働きたいと再々雇用で頑張る奴もいる。大したものだと驚くばかり。
元来が怠け者であり、働かなくて生きていけるのなら、それも才能と羨んでもいた。それがある程度可能になったのは強運としか言いようがない。
間違いなく神かご先祖様に感謝。この場合の『神』はあくまで近所の氏神様。有名とはいえ、京都あたりの超有名系ではない。それは先立ての訪問で明らかになったし。
恩恵のひとつとして、連日TV等で扇動報道がある物価の値上がりも、確かに高くなったなと感じるが必死に安いものを求めるとか、食品購入自体を諦めることは少なくなった。
これは相当心の余裕が違う。だからといって、心が大きくなるのとは、また違う気もするのだが。
沖縄からの帰京後、ゲイのカップルが営む「もつ焼き屋」に行ったら、今年だけでも何回旅行にいったんですか、自分ばかりズルいよなと言われた。
確かに、年内にもう一度は沖縄に行こうとは思っているし、他者から見れば正論かも。
酔った勢いもあり、片方が酒を飲まないので運転手にし、向こうをカップルで同室にすれば安く済む。それでレンタカーでも借りて、こちらは後部座席でどこぞの社長のようにふんぞり返って葉巻でも咥えるのも昭和的と瞑想した。
店は休みたくないと言うので、希望は9月の飛び石型のシルバー・ウィークがベターと。何だか現実味を帯びて来たぞ。
翌日、その時期の沖縄訪問を調べてみた。自分は前後の一週間滞在を前提にしカップルはあくまで土曜を含む二泊三日。
ネットで格安最優先で調べたら、4万円台で出て来た。『早割』か、とクリックしていくと何だと消沈。那覇着は夜20時、中一日いて、帰京便は向こうを午前10時発。つまりほぼ丸一日滞在のみ。
で、もっと都合の良い時間帯のエアーを調べたら3万円前後割増しのオプションのみ。往復で考えたら軽く一人10万円を超える。
恐らく昔はこれしか行く手立てがなく、それでもお父さんお母さんたちは、必死に向こうでの滞在費も含めた計画を考えたのかと頭を抱えたくなった。
「タニマチ」でもなく「酔狂な旦那」でもないから、二人分を払って楽しむほどの余裕は持ち合わせちゃいねェな。じゃ半分だけな、と言っても10万円の出費かよ。
即座に決定。やはり恵まれた環境の自分は、身の程を確認しつつ「身勝手御免」とばかりに、独りで楽しむのが良かろうと。
それに、その時期沖縄は台風シーズンだし、無理して行って荒天欠航なら店の保障問題と言われるかもだし。
そらみろ。ならば年内に自分は後2回以上は沖縄に行けるじゃないか。