黄金週間が終った。
続いて東京の下町では夏祭りシーズンと相成る。毎週末、どこかで神輿が出て町内を練り歩く。
自分の住む地域でも毎年催行される。ところが世につれというか、時代と共にかなり拡大解釈した催し物に変化した。
なので、へそ曲がりというか、変化を嫌う自分は随分と前から参加を断念している。しかも、あまりの騒音と担ぎ手たちのトランス状態化に嫌気が差し、地元住民のくせに別場所へ避難しているほど。
確か、一昨年だったかは、栃木の山奥の鄙びた温泉にまで逃げた。ところが今年はどうしたものかと悩み中。
やはり寄る年波なのだろうが、妙案なりアイディアが浮かばず、逆に変なストレスが溜まるなと感じる始末。
恐らくどこにも行かず、引き籠るのか。まあ、都内の行きつけの場所のどこかにするにしても、家をでた瞬間から人混みに閉口。
電車やバスに乗っても荷物だらけの外国人観光客で満員電車の如し。しかも環境が違うからか知らぬ顔でドア付近を塞いだままだったり、また到着ホームが駅によって左右が変わるからか、避けようとキャリーバッグごと移動しても周囲の乗客らが迷惑顔になる。
結果、自分にはその全部がストレスとなる。なので引き籠り傾向度が加速する。今年ももうすぐ酷暑来襲なので、今度は暑さでまた引き籠り傾向が顕著化だろう。
考えれば夏祭りだって猛暑のなかでの開催なら熱中症の問題だって起きるだろうし、こども神輿などは中止になるかもしれない。
そもそも人口減に加速度もついているから、地域によっては開催自体が不可能になっている場所もある。
他所から来て祭半天を粋に着こなし、助っ人に来てやったぜ的連中は、人の目が多いところでしか担ぎたがらないのもいる。そんな輩だって高齢化だ。
冷暖房完備の環境で生まれ育ち、大人らに気を遣われて成人してくれば、何も暑いだの痛いだのと感じながら神輿を担ぎたがらない人も増加するだろうね。
そうすりゃ、こちとらの地元の祭りを勝手に『喧嘩神輿』だろと呼ぶ他所からの闖入者らも勝手が違ってくるだろうか。
きっと神輿渡御ルートが減少したり、地域によっては開催自体が中止になる場所も増えるだろうな。
まあ、地元の祭りがそうなるにしても自分が死んだ後だろう。観光に特化して生きている場所だし、かなりしぶとそうだ。
だとしても、目先の問題だ。来週末は、どうしようかな。