余談雑談 2025年12月20日

今年は12月らしいのだろうか。

極端な気候変化で、数日単位で二ヶ月近い気温変動。秋がどの程度の期間あったかと考えても首を傾げる。

寒さが身に染みたり、妙に汗をかいたり。体が何とか合わせようとしているのが分かるが、以前ほど上手く行ってないなとも感じる。これが経年劣化というか、更年期障害か。

まあ、抗わないことにしようと。それに少し自分にとって良いことも起きている。

政治的しがらみで某国からの観光客が減少。トータル的には三割程度の来日減とか言っているが、地元の観光地では、もっと減っているように感じる。

それが妙に嬉しい。他の国の観光客はまだまだ多いが、何とはなく息苦しさを感じさせない立振る舞いの人が目立つし、道の塞ぎ方やたむろの仕方が違うだけで、これほど街が違うのかと痛感する。

インバウンド目当てで新規開店したところは大変だろうが、古くからの知り合いや、長く地道に小さな飲食店を営む人などが、口を揃えて自分と同じ意見なのも妙に面白い。

国民性だけでもなかろう。かの国内で訪日自粛攻勢をエスカレートしているとはいえ、知らぬ顔で何度も滞日している人もいる模様。

その人たちは『郷に入っては郷に従え』な対応が出来るようなので、一概には全員がダメとは言いきれないだろう。

日本人だって然りだし。この前は、小学校時代の友人が営む町中華でこんな出来事に遭遇した。

ひとりでカンターに坐ってビールを飲んでいると、初見の高校生らしき十代の若者二名が静かに入店してきて真後ろのテーブル席に座った。

ラーメン大盛二杯を頼み、後は何も話さず、実に静かな二人組。こちらも静かにビールを飲みつつ壁上のTVを見てたら、店のバイトのオジサンが突如「何してるんですか」と大声をあげた。

驚いて声の方を見た。カウンターの一番隅に酒を注文した客の付きだし用に福神漬けが袋に入ったままで置いてある。

そこに一人の若者が立って勝手に袋から中身を小皿に取り出そうとしていた。「貰おうと思って」と逆に驚いている風情。ドリンク・バーと同じで何も言わずに黙って欲しいものを取る習慣なのだろうか。

ある意味、かわいそうになった。窃盗ということも知らずに、何故大声を出されたのか理解できず悪びれる様子もない。袋の周囲を見れば伝票や布巾、業務用メモの走り書き等が無造作に置いてある場所。

どう考えても客用のセッティングではない。

誰も何も教えない。だから勝手に自分で判断、というか意識すらしてないんだろうなと。目に入った「欲しい物もの」しか興味がなく、周囲を観察する能力もない。

でも、後でそれは500円だと言うと黙って払うんだろうな。否や1000円でも文句も言えないタイプにも見えたが。

目の当たりにして消沈した。何も近隣某国系だけではない。

尋くこともしなけりゃ、考えもしない。無意識で行動し、注意を受けると意味不明で逆に驚かれる。

我々の責任だろう。否や、もっと上の世代からの、か。

青年たちよ心配しろ、と言っても無理か。これからの時代は君らレベルの人間、合理性を基準に行動し無駄を極力排除し、文句を言えば通ると思っているタイプも含め、ほんの数年もかからずに気に入りそうな仕事はAIに取って代わられるぞ。

しかも、相手にゃ感情がキミら以上にない。SNS等でどれほど『かまってちゃん』として文句を垂れても、相手はAIだ。黙って疎外されていくだろうよ。

かく言う自分らも介護状態にでもなったら、誰が何してくれるんだろうな。

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