スタッフ
監督:ジョセフ・レイテス
製作:ハリー・テートルマン
脚本:リチャード・ニール、L・バリントン
撮影:ウォルター・ストレンジ
音楽:ジャック・エリオット
キャスト
バーストウ / ピーター・グレイヴス
コクラン機長 / リチャード・イーガン
リタ / ロイス・ネットルトン
オニール副機長 / ハリー・ガーディノ
ジョアン / ジュリー・アダムス
リヴェラ / フェルナンド・ラマス
パットン / ジョビー・ベイカー
アザートン / レナード・ニモイ
ウォーカー / ドン・スチュワート
日本公開: 1967年
製作国: アメリカ ユニバーサル作品
配給: ユニバーサル
あらすじとコメント
前回のマカロニ西部劇「五人の軍隊」(1969)の主演俳優ピーター・グレイヴス。「スパイ大作戦」(1966〜73)を筆頭にTV出演の印象が強い。本作も然りで、TV用に作られた劇映画で「スパイ大作戦」でも共演しているレナード・ニモイも登場してくる秘境蛮族パニック映画。
アメリカ、マイアミ
130名が乗った旅客機が南米ベネズエラのカラカスに向け飛び立った。乗客には冒険小説家バーストウ(ピーター・グレイヴス)やセールスレディのリタ(ロイス・ネットルトン)、殺人犯リヴェラ(フェルナンド・ラマス)は刑事に連行されて乗機していた。
ところが運悪くハリケーンに巻き込まれ機体が破損。安定フライトが不可能と判断したヴェテラン機長コクラン(リチャード・イーガン)の機転で峡谷に不時着したが・・・
秘境に不時着した乗客らが巻き込まれる恐怖を描くパニックもの。
一つのエンジンが欠落し不時着する大型旅客機。ただし機長の腕が良く死者はでないが、殺人犯が不時着寸前に刑事のシートベルトを外し刑事に重傷を負わせ、自分こそが刑事と言い張る。
無線も破損し修理しないと救援信号も送れないし、お調子者のセールスマンが居たりとありがちな設定で進行し始まる。
成りすまし殺人犯に真面目な世間知らずの女教師が篭絡されサスペンスが盛り上がったり、食料が圧倒的に少ないし、では現状からどのように脱出するのかという内容での進行。
ただし、どれもどこかの映画で見た設定だし、目新しいこともないかと思っていると、何と主人公である小説家の姉と宣教師である夫が近くで行方不明になっており、実は単身捜索しようと乗機していたことが分かる。
しかも実に運良く姉夫婦の失踪場所と思しき瀑布が近くにあり、もしかしてそこで救援を求められるかもと思い描いたりする。
思わせ振りな原住民が見え隠れしたりするので、一応の期待が高まる。
しかしながら、やはり流石のTVムーヴィーとしか言えない設定と進行に、そこでこんな演出するのという作劇が目に付き、残念。
思い付きで取って付けた人間模様と突き放したような人間描写。
そもそもこの手の映画では負傷や死亡しない限り主役は機長のはずなのに、どうでもいい脇役的な描かれ方。
130名の乗客がいるはずなのに30名程度しか出てこなく、どうにもスケール的にも内容的に拡がりもなく鼻白む。
この手の、ある意味での「パニック映画」は多く作られてきたし、本作以前にも良く出来た佳作も数多くある。
製作陣も恐らくは何本も観ているはずなのに、この程度の内容で製作に踏み切ったのか理解できない。主演陣も弱いし、スタッフも誰一人力量を感じられない。
ある意味、日本で公開するのに安く仕入れられるTV用映画を、さも大作のように宣伝するという配給会社の手法が強く感じられる。
そもそもタイトルすら誰も知らないだろうし、鑑賞した人がどれほどいるのか謎。もし鑑賞した人がいるなら印象を聞いてみたいものだ。
何と言っても、ご都合主義による大団円にもっていく手法も放映時間枠が決まっているのでかなり強引。
というわけで時間潰し的に、やいのやいのとツッコミを入れながら苦笑いしつつ鑑賞するのが正解だろうか。


