早朝のコーヒー・タイムに些か変調が起きている。
お気に入りの自家焙煎店のコーヒー豆を挽き、ネル布で落とす。至福の一杯だ。
以前はこれで終わっていた。しかし、最近はイタリア人の親友に30年近く前に貰って放置していた簡易式エスプレッソ・マシーンで二杯目を飲むのが加わった。しかも、豆はいつもの店とは別のイタリア系コーヒー・チェーンで買い求めたものを使う。味わいが違ってまた、美味い。
ささやかな朝の贅沢だと感じていたが、先日、イタリア製のマシーンが突如、壊れた。何とか、修繕しようとしたが、流石のイタリア製。どうにもならない。
こうなると、どうもいけない。おもちゃを取り上げられた子供のようだ。何が何でもエスプレッソが飲みたくなる。新しい器械を買おうと調べたら、同じものが四千円以上もする。
さてさて、どうしたものか。気になって仕事をする気にならない。しょうがない、エスプレッソの代わりに酒にするか。