寒気団の所為で、東京は、雪こそ降らぬが、矢鱈と寒い。
それでも、関係なく飲みに出掛ける自分。ただ、今年から少しだけ志向を変えた。
三河島にある酒場へ行くときは、自宅から3キロほど歩いて行くことにしたのだ。生活習慣病に配慮して、といえば聞こえは良いが、慢性金欠病が一番の理由。
で、50分程度はかかる。酒場の開店は夕刻5時。なので、何もないときは4時には自室をでる。
浅草寺や吉原を抜け、猥雑さを感じながら行くこともあれば、竜泉、三ノ輪と生活感漂う路地を選んで歩くこともある。
中には、近所だが、一度も通ったことがない路地などもあり、向う先の近所が「日暮里」だからでもなかろうが、日暮れの早さも相まって、ふと郷愁と不安にかられることもある。
何だか、子供時代、遊び呆けて暗くなり、夕食時に帰宅したら、親に怒られると思いながら家路を急いだ記憶にも繋がるのだ。
開店と同時に暖簾をくぐる。この時期、汗はかかぬが、のどは渇く。だが、酔いも早いのだ。
なるほど、健康と財布と両方に優しいと思う次第。