余談雑談 2010年11月13日

「東京スカイツリー」効果からか、自分の住んでいる繁華街は休日ともなると、毎回かなりの人出である。

こちらは、ほぼ毎日曜、観光客のごった返す中、小学校の同級生が営む古ぼけたラーメン屋にビールを飲みがてら、昼食を食べに行く。そこは『場外馬券場』の間近にあるので、以前から競馬の予想を立てつつ、居座る輩ばかりの店でもある。

個人的には、賭け事には全く興味がないので暇を見ては友人と話しながら時間を潰すのだが、このところ客層に変化が生じている。外国人観光客が突如、入って来たりして手振り身振りで注文をし、箸を器用に使って食べて行く。

この前は、老人と孫と思しき男の子が入ってきた。老人は「ここは普通の醤油ラーメンはあるのかい?」と尋きた。思わず振り返った。

ラーメンは国民食となり、かなりの種類が派生し、店側も客サイドもこだわりを持つ人間が増えた。確かに地元でも様々なラーメン店が増殖中である。でも、こんな古ぼけた小汚い店でも、『普通の醤油ラーメン』と尋かなきゃ食べられない時代になったのか。

450円の昔風のラーメンをすすりながら、静かに注文を捌く同級生を思わず見つめた。

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