余談雑談 2012年7月14日

山田五十鈴とアーネスト・ボーグナインの訃報が飛び込んできた。

二名とも95歳だったとか。久しく表舞台には出ていなかったが、まだ存命だったのかと思ったのも事実。

特にボーグナインは、悪役で脇役から有名になり、アカデミー主演男優賞を真面目な映画で獲ったが、以後は、作品を選ばないというか、どうしてこんな映画にと、また脇役、というかチョイ役に戻って出演してきた。

しかし、だからこその彼なのだろう。ロバート・アルドリッチ監督作の常連だし、サム・ペキンパー監督も彼を起用した。両方とも好きな監督であるし、TV映画など、未公開の作品も数多い。何本か、海外滞在時に、TVで偶然見たがしょうもないというか、苦笑いを禁じ得ない作品ばかりであった。

そんな彼が将軍役で出演した「特攻大作戦」(1967)などは、以後3作が制作されたが、全部に出演している。パート2は、リー・マーヴィンもリチャード・ジャッケルも出演しているので、正式な続編と呼べようが、3作以降は、一作で死んだはずのテリー・サヴェラスが、何故か主役という不思議な2作品。それでも出演し続けた。

大したものである。追悼と称して、何か再見したいが、一体、どれにしようかと悩むな。

死後も悩ませるなんて、やはり、大した役者だ。

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