余談雑談 2019年11月11日

今回の都々逸。

「殺し文句に崩れる誓い 財布の中身もいいと言う」

飲んだ勢いで、気が大きくなったか。それとも、日頃抑圧しているストレス発散への言い訳か。

どの道、金が財布にあるという前提。それだけでも羨ましい。まあ、女性が接客してくれる飲み屋系ならカードでも支払える。

でも、あの頃はカードはなかったか。となると『いつもニコニコ現金払い』。やはり、キャッシュが無きゃ、相手にもして貰えぬってこと。

それが今じゃ、キャッシュレスにスマホ決済。もしかして、花街もこのシステムとやらが主流になるのか。

風情はおろか、色気も素っ気もないけど、そもそも絶滅危惧業種。何たって昔は「お座敷遊び」は、客側も小唄、端唄あたりは必須とか。

双方に楽しませる度量がないと粋な遊びとはいえないらしい。成程、金だけ持ってりゃ誰でも良い客ではないってことね。

となるとお座敷遊びの前に習わなきゃいけないものがある。それじゃ、入り口の敷居が高くて諦めるよな。

もっとも、それが『粋人』か。その手の人間に憧れる人って、まだいるのかなとも思うけど。今日の謳にしても、発想は行くか、帰るのかといった逡巡。

粋ではなく、現実的というか即物的。まあ、どの道、今の自分じゃ財布の中身が激しく拒絶だ。

まったくもって粋には程遠いな。

メルマガ詳細