逡巡の結果だが、運を持っているとしてみるか。
今回は沖縄からの発信を予定していたが、何のことはない自室から通常発行である。
今年は一度も大好きな沖縄に行ってないと夏前から悶々としていた。ところが、いざ実際に予定を立てようとすると体のどこかが悪化する。
特に問題なのは左脚親指の裏側。夏前にマメが出きて潰れて出血。歩くと当然、体重がかかるので確実に出血し、結果、日に何枚も絆創膏を貼りかえた。一歩も歩かないわけにもいかないし、もし沖縄に行こうものなら、日々かなりを徒歩移動しなきゃいけないじゃないか。
もしや親指を使わずに歩く方法がないかと考え実行に移すも、サンダルならまだしも、シューズをはいた瞬間に指全体も固定される。しかも歳の所為かサンダルでペタペタと長距離は歩けない。つまり通常歩行不可に陥った。
傷口が完全に塞がるのを待つ方が得策だろうが、確実に脚力が落ちると沖縄どころか地元すら大変だ。それでも、だましだまし外出するとやはり痛くてゆっくりとしか歩けぬ。当然、大都会なので健常体の人は速度が速く追い抜いていく始末。
それでも、徐々に改善されて9月過ぎに塞がった。なので沖縄行きを真剣に検討し始めた。向こうも東京同様例年以上に暑そうだし、間違いなく代金も全体的に上昇傾向だ。
何度か頓挫しながら、12月に入るとあちらは曇天が多く観光には適さない時期だし年末年始料金にシフトしていく。
なので、今週半ばに一週間程度で最後の運に賭けてみようかと思ったのが先月後半。ああ、それなのに、である。
また乾燥からか、親指の傷口が少し開いた。その上、目の不自由な方用の「点字ブロック」がご親切にも歩道や交差点あちらこちらにあり、無意識に踏んだら、傷口を直撃。まるで足裏のツボ押しの如しだ。歩道上で激痛が走り、瞬間にしてまたもや通常歩行不可に戻った。
そこで那覇の歩道をも思い出した。点字ブロックはないにしろ、破損部分が多く、割れていてガタガタするところしかない。結局、無理して向こうに行っても大変な思いをするな。間違いなく、数日で完治はすまいと頓挫。
コロナでもないのに、今年は一度も行けず。確かに沖縄本島は大体の場所には行ったので、更に観光地ではないマイナーな場所探訪が目的だと、歩かないわけにはいかない。
ふと、行けもしないのに直近になると旅行代金は変動するのかとPC画面を見たら、若干安くなってた。地団駄でも踏みたいところだが、痛くて無理だよな。
悔しくていつも乗る便の空席状況を見ると「残席4」。今度は行き先の那覇の文字を見て別な意味を感じ取って溜息。
那覇の「覇」は、「覇気」に通じるか。つまり強い意志なり意気込みがないと行けない場所なのか。今の若者は覇気がないとか、文句ばかり言いながら、結局こちらも同じタイプってことだよな。
それに季節外れの台風が沖縄にも影響ですと。もし無理して行ってたら、今頃向こうで帰路の心配をしていたんだろうな。
まあ、無理して行かなくて正解だったと、来年のために足の親指に体重をかけないで歩く方法を見つけるか。
でもな、カイロプラティックの人が言ってたな。「足の親指がないと歩けないんだよ」って。本当かなとも思うが、昔の極道じゃないし、指を一本減らしてまで試したくないよな。