DVDを貸している入院仲間からメールが来た。
その彼は、小学校時代にTVで見た、とある白黒作品が強烈に印象に残っており、それが自分の映画の原点であると語っていた。
覚えている内容を聞いて、直感した作品があり、そのDVDを持っていたので、貸出しリストに加えておいた。その作品が見事にビンゴで、いたく感動し、昔を思い出したと。
その直後、別な友人からしばらく振りに電話がかかってきた。
彼は、自分がベータのビデオ・テープに全話録画したテレビの連続ドラマに興味を示していたが、結局、見ることが出来ずにあきらめていたのだった。その作品が全話収録のボックス・セットでDVD発売されたのを機に購入し、一気に鑑賞し、感動したと。この昂ぶった感情を、誰かに話したかったからだと笑った。
映画にしろ、連ドラにしろ、忘れていた作品や、興味がある昔の作品を話し合う歓び。
映画が大好きで、見続けてきた記憶が、ふとした拍子に誰かの役に立ち、喜ばれる。無類の映画ファンのひとりとして、無上の喜びを感じた一日だった。