新年度である。
値上げだの税率の壁が云々とか、かまびすしい。冷静に不安要素で煽る偏向報道のスタイルは絶対に止められない麻薬のようなものだろう。
熱湯も我慢すればぬるくなると随分と前に聞いたが、情報収集の方法が多様化し価値観が変わると都度沸かし直し方を変えて再加熱。
まあ、情報弱者というか、長く生きてきた一定年齢以上の素直な人の中には情報収集の多様化に対応出来ずに過ごす人も多いのかもしれない。
結局、他人を信じろと幼い頃から教えて来られ、素直に信じてきた人が詐欺等の被害者になりやすいとも思われる。それだって自己責任と呼ばれる時代。
これも多様化の一環なのだろう。それに新年度はTV番組の一斉改編時期でもある。長く続いた番組が多く終了し、ある時代の終焉を突き付けられた。
ドラマも然り。純粋に王道メロドラマとか、不倫訳アリとかいったジャンルが激減した。
しかし、それが手を変え品を変えて登場中。王道よりも変化球とか、極端が好きな人が多いのかもしれない。
特に若者向けはジェンダーレス推奨恋愛ドラマや、ファッション業界、出版業界といった題材が多くなった気がする。それもセットでなく、実際のアパレル・メーカーや編集部のロケで済ませられるので予算もかからず合理的ではある。
ところが、そのどれもが「薄っぺらい」と感じるのは年寄り側の偏向思考の顕著化かもしれぬ。
それに若手のポッと出の俳優たちも皆が薄っぺらな存在感と学芸会的演技で鼻白む。
しかしながら薄っぺらい内容と薄っぺらい俳優は見事にマッチするから見られるドラマになったりするので不思議。これが流行りのアプリじゃないがマッチング。もしくはマリアージュ。
他方、BSの早朝などに半世紀近く前の連ドラなどを再放送しているので見ると、映画こそがメインでTVなんぞ下劣と当時思っていた自分だが、今見直すとそれなりの各年代に役者が揃い、ハタと膝を打つことも多い。
この前など同一画面に志村喬と大滝秀治が並んでいる場面で、何も台詞を発していないのに、両者の存在感に鳥肌が立った。
つまり役者の層の厚さを痛感したのだ。確かに現在でも舞台出身の俳優も多く見受けられるし、それなりのヴェテランの域に達している演者も多い。
しかも、どうにもカメラ技術の進歩により、おかしなほどのメイクや白々しい演技が際立つとも感じてしまう。
リアルに総理大臣や経済界なりの重鎮を演じられる俳優は現存していない。
昔は特に悪役出身の大臣役など見事にヤラしくて鳥肌が立ったものだ。
でも、待てよ。昔なら60代を超えればヴェテラン俳優と呼ばれたが、今じゃ「中堅」とか言わないと差別と言われる年代の方々たちに限らず、政治家そのものも軽量化してるよな。
つまり、それが現代のリアル。妙にマッチしているということだろうね。
そう考えると、どうやら自分なんぞ「世捨て人」ならぬ「世から捨てられ人」になっているに違いない。
まあ、受け身の人生の方がラクだとも思う自分がいるし、ならばそれが正解なのだろうね。
未だにスマホの使い方も覚束ないし。
ならばモールス信号でも覚えるか。昔の映画やドラマで重傷ながら意思表示の方法としてモールス信号を指でトントンと表し、情報提供をしてた作品も多かったよな。
それこそ兵役体験者でもなけりゃ、理解は出来ぬ。
でもさ、きっと今じゃAIが判読してくれるよな。


