スタッフ
監督:カルロ・パッツォーニ
製作:ピエトロ・ドナーティ
脚本:ハヴィエル・テュセル・ゴメス
撮影:フランチェスコ・サンチェス
音楽:ディジー・ルミニ
キャスト
クロディック軍曹 / アルド・レイ
カレヤ / ガエターノ・チマローサ
ソレル / マニュエル・ザルゾ
ハーパー / ウーゴ・ファンガレッジ
オルトレイ / フランク・ブラナ
サム / ルイス・ダヴィラ
カレヤの妻 / パメラ・チューダー
英軍将校 / ペドロ・フェノラー
フォンバーグ夫人 / ヴィラ・シレンティ
日本公開: 1969年
製作国: イタリア、スペイン チネ・レッド作品
配給: NCC
あらすじとコメント
個性派俳優アルド・レイ。自分が若い頃に彼に似ていると何度か言われたこともあり、それが起因でもないが御贔屓俳優の一人になった。前回同様タフな下士官役で堂々主役を張った戦争映画ながら何とも珍妙な印象の作品。
イギリス、ロンドン
ドイツのV2ロケット攻撃で甚大な被害を被っていたころ。イギリス軍上層部は来るノルマディ侵攻作戦に際して敵の秘密飛行場の爆破を計画した。
その密命作戦のために自由フランス軍のクロディック軍曹(アルド・レイ)を召喚。少数精鋭による極秘任務だが、呼集されたのは荒くれ者、トボケた少年団の団長、精神を病んでいる兵、手癖の悪いチンピラ風情と個性的なメンツのみ。しかも時間もないことから全滅覚悟の特攻で乗り込むという強硬策。
そして出発直前、爆破のプロがやっと間に合い6名で任務に当たることになった。しかし、時間がないために真昼にドイツ軍がいる森にパラシュートで降下することに・・・
セオリーを無視した、いかにものマカロニ・コンバット作品。
その道のプロでもない寄集め部隊。乱暴者やかつての英雄と、ありがちの設定の兵士たち。
指揮官はフランス軍の軍曹。それなのに指揮系統はイギリス。攻撃地点に土地勘があるというのが起用理由だが、指揮官は将校ではなく何故か主役である下士官自らである。
恐らく失敗覚悟の作戦ゆえに外人部隊的要素にしたかったのだろうかと苦笑してしまった。外人部隊といえばフランスだしな。
そしていかにもイタリア製らしい何とも笑えない「小ネタ」が挿入されたりするので真面目に観ようとすると怒る観客も出るであろうとも感じる。
その上、ラテンの大らかさとテキトーさ加減が相まって、こいつら本当に真面目に映画を作っているのかとも疑問まで生じた。
ひらめいたこのシーンを入れたいから、何とか「ねじ込もう」やら「これぐらいでも良いよね」的設定と展開。そのくせ、妙に真面目なシーンもあり混乱してしまう。
しかし、それこそイタリア製戦争アクション。とはいってもカルトとして名を残すほどでもない。
いかにもイタリア人らしい俳優が数多く登場し、大雑把な演技合戦の中、独りアルド・レイが生真面目に引っ張ていると思った。
それが妙にミスマッチで面白いとも感じるが、それにしてもあまりにもご都合主義的発想と展開で、まるで高校生か素人映画サークルが色々見てきたアクションや戦争映画からインスパイアされたとか、否や完全にパクリだねと和気あいあいと作ったのかと思わせる始末。
ここで扱うのに再見しようにも正規版はおろか、自分がよく入手する海外DVD屋にも取り扱いがなく、鑑賞するのにかなり苦労した作品。
それほど全世界的に知名度が低いのかもしれない。
確かに、さもありなんと感じる。邦題だって「無頼漢」が付くし、決死隊でも特攻隊でもなく「戦隊」だ。一体、どの層が見たがるんだよと思った。


