余談雑談 2011年3月26日

地震の余波が続いている。

首都圏では、原発の問題から、計画停電、いつ起きるともしれない大きな余震へ恐怖、政府やマスコミに対する不信感などで心身共に不安定な状況が続いている。

いざというときの買占めが起きたかと思うと、野菜摂取の恐怖へと拡がり、今度は首都圏の水道から放射能物質が検出された。

まるで、「続きは来週のお楽しみ」と言われ、買った『水あめ』を咥えたまま分っていても呆然とするしかないエンドレスの「紙芝居屋」のようだ。

しかも、今までまったく素通りしてきた難しい物理の単位が飛び交い、それがどれほどの影響があるのかという不安やあくまで役所的な言語表現など、多くの事象が、「船酔い」や「車酔い」ならぬ「地震酔い」を増幅させる。

そして、それらに比べれば、大した問題ではないが、日本たばこ産業が、来月初旬以降までの煙草の出荷停止を発表した。これは、直接、家業に影響が出る。

だが、嗜好品である。今までの首都圏の流れから、買占める人間も出るだろうし、実家もその影響がある程度は出るに違いない。どの道『売切れ御免』でしかない。

数日で、開店休業の事態になるだろう。ならば、いっそ、これを機に首都圏から避難するか。

だが待てよ。自分は、親戚縁者が安全な地方にいるでもなく、勝手気儘な人生ゆえ貯金もない。それに、幸いにも生まれ育った地元に住める家がある。

大きな被害が出た地域に親族や友人、知人がいる人間から、「無事だった」「ダメだった」という話も頻繁に聞くようになった。どれほど、恵まれているのか。

今までの「普通」が、実は「普通」ではなく「過度な便利」だったのかとも痛感している。

少なくとも自分は、買い占めもせず、水道水を飲み続ける。将来起きるかもしれぬ人体への影響を心配し過ぎて、「放射線」ではなく「ストレス」から発症したくない。

人間は、実は強い生物だと信じている。

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