余談雑談 2014年10月18日

久方ぶりに海外版DVDを購入した。当然、ここで扱うためである。

実感したのは、円高だ。確か、最後に海外版を購入したのは、1ドルが90円台前半だった。

世俗から、降りている自分としては、政治やら金融界が謳う経済効果を云々言うまい。ただ単に、全部が自分にとって世知辛いだけで、何ら改善されないだけだ。

まあ、そんなのは自分だけでなく、多くの市井の人間が同じなのだろう。

とはいえ、円高とは逆に、少し嬉しいこともあった。やはり、ここで使いたい資料をネット・オークションで探していたら、簡単に見つかったこと。

しかも安値での出展。競り合う人間が出ないことを祈りつつ、終了を待つ。

結果、スタート価格で落札できた。昔なら、考えられない価格である。単純に嬉しかったが、ついでに、色々と見ていたら、パンフレット全体の価格が、更に暴落していると感じた。

例えば、ジェームス・ディーンとかアラン・ドロンのパンフレット等、見向きもされていない。かつては、1万円を超えたいたものが、1000円以下の出品で、入札もない。映画雑誌などで、人気投票上位を占めていたスターも、完全に過去の人。

数十年も映画関連グッズのコレクターをしている自分としては、パンフレットに始まり、なぜか、突如、流行した無料配布のチラシの人気を不可思議に思ったものだ。しかし、それもかつての活況さはない。

そもそも、映画そのものの楽しみ方も変化している。新聞の細かい字で、作品と公開劇場を探した時代。劇場毎の上映時間まで書いてあった。

自分の嗜好に合う「映画評論家」がいて、観に行く作品を選んだり、鑑賞した作品をどう捉えているのかと興味深く批評を読んだ。それが今や、『映画コメンテイター』か。

複雑な心境だ。別に、コメンテイターを云々するつもりはない。単に、必死に収集してきた自分の財産が目減りしていることの方が重大だ。

まあ、コレクターなど自己満足に過ぎぬ。以前なら、数百万円の価値があると自惚れていたが、今や、幾らぐらいか考えたくもない。

こればかりは、円高になっても関係ないことだよな。

まったくもって、日が短くなった空でも見上げるか。湿気が減った分、空の透明度も高い。綺麗な朝焼けや夕焼け。

尤も、そう感じるのも、先立ての手術で埋め込まれたレンズの所為なのかもしれぬが。

やっぱり複雑な心境だ。

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