夏を感じる沖縄、那覇の朝。東京の人間からすると、充分、半袖で過ごせる陽気だ。とはいっても、こちらの方で、半袖の人はいないのが地域差を感じさせるが。
今回も、毎度お馴染みになった早朝便で、朝9時には那覇到着。前回のオジサン三人旅で、お世話になったタクシー運転手に空港まで出迎えてもらい、そのまま観光で本島中部まで。
先ず、酒好きな我々のために、いきなりディスカウント・ストアで酒を購入し、車内で飲みながらの観光。
ランチは地元の方々ばかりの隠れ家的な店に連れて行って貰い、それから余りメジャーじゃない観光地を巡って、夕方ホテルへ。
夜は、運転手さんと、彼の仲間も含めて楽しい宴と相成った。何でも、14年のタンクシー人生で、客と一緒に飲むのは初めてだと笑い、こちらも幸運を実感。
そんな彼は運転手を辞め、新たな事業を始めるという。その内容が、以前、肩の骨折で入院したときに知り合って以降、友人になった方と同じような職種なので驚いた。
若い頃は、東京で外資系大企業のトップ・セールスマンで名を馳せたが、実家の関係で沖縄に戻り、運転手になったとか。商才に長けているというか、ビジネスのセンスには自信があるとかで、50歳を過ぎて起業しようというのだから、何とも、自分以外は人生に前向きな仲間が多いのかと萎縮してしまった。
現在、沖縄にも中国人観光客が押し寄せ、金持ちの顧客を何人も抱えているが、どうやら彼ら専門の観光トラベル会社が少ないらしい。そこに目を付けて、知り合った信頼できる琉球大学出身の若き中国人と組んで事業を始めるのだとか。車も購入し、彼の人脈でホテル等とも交渉が進んでいるが、問題は運転手だと。
聞けば聞くほど、入院仲間との類似性を感じた次第。入院仲間は、三度もガンから生還し、驚くほど前向きに生きている方で、自分が沖縄に何度も来ているので、そのうちご一緒したいとも言われている。
その方と一緒に来沖となると、観光などそっちのけで、事業の話をし出すかも知れぬ。何やかやと、オジサン三人旅から大規模なグループ旅になったらどうしようか。まして次回からは、新たに気の合う運転手探しから始めないといけないし。
それでも、息の合う仲間たちとの旅行は楽しい限りだ。
そんな気持ちを持ちつつ、翌朝、慶良間諸島の渡嘉敷島行きフェリーに乗り込んだ。そこでの体験も何とも興味深いものとなった。
まあ、長くなるので、今回はこのへんで。