余談雑談 2019年10月19日

先週土曜日の台風。「ハギビス」という名前がついていたとは知らなかった。名前が付くのはアメリカの方だけで、こちらは「何号」だけではなかったんだ。

しかし、それにしても甚大な被害が大規模に渡り、ひとつの台風がこれほどの災害を引き起こす時代になったのかと驚いた。

自室は、老朽ビルで若干の心配はしていたが、やはり窓枠サッシから三ヶ所漏水。これは想定済みで、事前に100円ショップで仕入れた塩ビ版二枚の対応で済んだ。

それより携帯に何度も防災アラームが来て驚いた。離れた地域の土砂災害危険情報やら、高齢者への避難準備勧告が発令され、寝込みを何度か起こされた。こんなことは初めての経験。

更に驚いたのは翌日。台風当日は、近くの百貨店やら、コンビニ全てが終日臨時休業で、翌日の開店は午後からとの告知。

それでも、どこかは開いているだろうとランチ営業する店を探しに外出した。

すると恐ろしい数の観光客。ほぼ外国人観光客だったが、折角、日本に来て、丸一日ホテルなりに缶詰め状態。その憂さ晴らしか。

自国がどこかにも寄るが、世界の「TOKYO」で店舗から交通機関まで一斉に停止とは俄かに信じ難い体験だっただろうか。

それでも、営業している店が多かったのには驚いた。商魂逞しいと言うべきか、ボランティア精神か。

その中で知っている店に行ったら、開店前から観光客が入っていて、ほぼ満席状態。順番待ちをしながら考えた。

どうせ、二、三年に一度は今回のように「未曾有の」的な台風が来襲するだろうな。上の人間らは、余り刺激的な文言を使用しないようにして情報提供しようとしているのも解るが、それで逆に安心する国民もまだ多いのだろう。

確かに地震と違い、台風は事前にある程度は予測できる。避難準備やら、自己対策とあれほど放送していたのに、後にこれほどになるとはと言う被災者も多い。

今までここは安全だったとか自分の家は大丈夫という漠然たるポジティヴ発想か。しかし、今や何が起きるか解らない世界になった。

東京東側の0メートル地帯と呼ばれる地域は浸水危険度が高いと言われたが、実際は二子玉川や武蔵小杉といった、お洒落タウンのイメージが高く、人口も増加している地帯で深刻な被害が発生した。イメージすらしていなかった住人たちは、それこそ想定外で驚いて、今後の心配度合いも増加したに違いない。

かといって、代々続く実家、折角購入したマイホームを簡単に手放せまい。でも、じゃ、どうするのか。

自分も戒めなければ。運はいつまでも良くないと。「何とかになるさ」ではなく、「成るようにしか成らない」。やはり、自然界に対しては性善説は通用しないよな。

尤も、そうさせているのは人間だろうが。

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