グレートレース – THE GREAT RACE(1965年)

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スタッフ
監督:ブレーク・エドワーズ
製作:マーティン・ジュロー
脚本:アーサー・ロス
撮影:ラセル・ハーラン
音楽:ヘンリー・マンシーニ

キャスト
ギャラント三世 / トニー・カーティス
マギー / ナタリー・ウッド
フェイト教授 / ジャック・レモン
ミーン / ピーター・フォーク
スターディ / キーナン・ウィン
リリー / ドロシー・プロヴァイン
グッドボディ / アーサー・オコンネル
へスター / ヴィヴィアン・ヴァンス
フォン・スタップ / ロス・マーティン

日本公開: 1965年
製作国: アメリカ パトリシア、ジャレム・プロ作品
配給: ワーナー


あらすじとコメント

車が大活躍するコメディ。20世紀初頭のサイレント映画の雰囲気を意識し、ドタバタ喜劇を大スケールで映画化した超大作。

アメリカ、ニュー・ヨーク20世紀初頭、いよいよ自動車の時代が来ると確信した新聞社が、未曾有のニュー・ヨークとパリ間の長距離自動車競走を立案した。

二枚目の色男でキザを絵にかいたようなギャラント三世(トニー・カーティス)は、すぐに手を挙げた。

彼に対抗意識を燃やす、狂える発明家フェイト(ジャック・レモン)も、右腕というには、ドジばかり踏むミーン(ピーター・フォーク)と参加を表明。とはいうものの、自分の新型車は相手を陥れるためだけに開発した汚い秘密兵器を積載しようとしたり、ギャラント三世の最新型車の情報を盗もうと奮迅するが、失敗ばかり。

そのレースに、女性解放運動の最右翼である新聞記者のマリー(ナタリー・ウッド)が、新聞社専属記者として同行取材をすると宣言。しかも耐久車を調達しろと言いだしたから男性社主は堪らない。しかも社主婦人もマギーを「全女性の星」として応援すると言いだしたから収拾が付かなくなる始末。

そして前人未到の自動車レースとして大いに盛り上がり、多くの参加者でレースのスタートが切られるが・・・

ハチャメチャなドタバタ劇をスケール感たっぷりに映像化した大作コメディ。

キャラの立った解りやすい登場人物たち。

キザな主人公は車まで含めて全部が「白づくめ」。悪役は全身が「黒」で、女性記者は(ピンク」。

そんな前提で、男同士のライバル関係にセクシー美女が絡めば、当然、恋愛と嫉妬を含めて大脱線しながらの進行。

何といってもスケールが大きく、多くのクラッシク・カーを再現し、スタートするときに、ほとんどがクラッシュ。

その後も西部の荒くれ者が集う町、アラスカから氷河を伝いヨーロッパ大陸へ。その後もクーデター計画があるバカ王子がいる国やら、どの場所でも大騒ぎしながら、抜きつ抜かれつでゴールのパリを目指す。

細かなギャグから、大袈裟とも、やり過ぎとも感じる場面が連続しての160分。

ブレイク・エドワーズ演出は、細部にこだわる部分と大雑把な部分が混在するので冗漫さが勝る。

ただし映画黎明期のサイレントを意識し、冒頭に『女性のお客様は脱帽願います』と映しだされ、客が合唱できるように歌詞がでると、まるでカラオケの如く、「点」がリズムを取りながら歌詞の上を移動。

極め付けは最後の『パイ投げ』シーン。サイレント喜劇での定番場面を、これでもかと派手に登場させてくる。

出演陣では、悪役のジャック・レモンとピーター・フォークのコンビが秀逸。典型的な「ボケとツッコミ」で、台詞よりもアクションで笑わせるのもサイレント的。

アメリカのアニメで日本でもヒットした「チキチキマシン猛レース」(1968~69)は、本作のパクリ、というかインスパイアされているのは有名。

いかにもハリウッドの娯楽超大作コメディとして認知されている作品。

余談雑談 2019年12月28日
いよいよ年末か。今年は途中から改元もあり、これまでとは違う印象が勝る。 師走に入り、中古パソコンに買い換えて、少しは慣れるかと思って使用してるのだが、やはり嫌な感じ。 その上、無線ルーターが最低に。まさか中古製品との相性の問題はなかろうが、