汚れた7人 – THE SPLIT(1968年)

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スタッフ
監督:ゴードン・フレミング
製作:A・ウィンクラー、R・チャートフ
脚本:ロバート・サバロフ
撮影:バーネット・ガフィ
音楽:クィンシー・ジョーンズ

キャスト
マクレイン / ジム・ブラウン
エレン / ダイアン・キャロル
クリンガー / アーネスト・ボーグナイン
ブリル / ジーン・ハックマン
キフカ / ジャック・クラグマン
ガーフ / ウォーレン・オーツ
ネグリ / ドナルド・サザーランド
グラディス / ジュリー・ハリス
ストゥロ / ジェームス・ホイットモア

日本公開: 1969年
製作国: アメリカ スペクトラム・プロ作品
配給: MGM


あらすじとコメント

ジム・ブラウンが主役のアクション映画繋がり。ハリウッドのメジャー系映画で黒人が主役になったのは1960年代前半か。人間ドラマならシドニー・ポワチエからで、アクションならジム・ブラウンの印象がある。中々、シャープな一品。

アメリカ、ロサンジェルスそろそろ引退を考えている犯罪者マクレイン(ジム・ブラウン)は、最後にして最大のヤマとしてエレン(ダイアン・キャロル)からフットボール会場の売上金50万ドルの強奪を提案された。

勝算があるとし、参謀としてジム・トレーナーのクリンガー(アーネスト・ボーグナイン)、金庫破りのガーフ(ウォーレン・オーツ)、殺し屋ネグリ(ドナルド・サザーランド)、運転のプロ、キフカ(ジャック・クラグマン)を引き入れて、準備万端で計画を実行に移した。

見事、計画は成功し現金を手に入れ、マクレインの恋人の部屋に一度は隠したが・・・

予想外の展開を見せるクライム・アクションの佳作。

プロを集めて売上金を強奪する。以前から何度も取り上げられた題材ではある。

大概は仲間割れか、警察に見破られ全滅していくというのが筋。本作も一応、その流れを汲んでの進行ではあるが、後半から予想外の展開を見せる。

確かに、現在見れば使い古された手法と設定であるが、当時は中々な斬新さで妙味を感じた。

しかも、今考えると何とも豪華なキャスティングでもある。主役のジム・ブラウンは、プロ・フットボール選手として超有名。

その後俳優に転身し、脇役出演から本作で主役デビュー。しかもフットボール会場で現金強奪をするリーダー役。イヤミというか、ひねりが効いているとも感じた。

脇もアーネスト・ボーグナインとドナルド・サザーランドは、前年に制作された男性臭さ全開の傑作反戦映画「特攻大作戦」(1967)から二年連続でブラウンと組んだ。

他に本作以降、名を馳せていくウォーレン・オーツや、TVドラマで活躍するジャック・クラグマン。

チョイ役ながら存在感を醸す家主役のジェームス・ホイットモア、そして映画が進行して3分の2を過ぎてから登場してくるジーン・ハックマンのヤラしさも実に魅力的。

音楽はクィンシー・ジョーンズ。原作はリチャード・スタークの『悪党パーカー』シリーズの一本で、リー・マーヴィン主演の「殺しの分け前/ポイント・ブランク」(1967)、ロバート・デュヴァル主演「組織」(1973)といった、どれもが佳作以上というのも興味深い。

B級テイスト漂うが、なかなかどうしてシャープな切れ味のアクション快作である。

余談雑談 2020年11月14日
「新語流行語大賞」候補とやらが少し話題だ。 今年はコロナ関連が多い。当然か。お笑いやアニメからも選出とバランス配分的配慮を感じる。まあ、これは毎年の傾向だ。 他にも「JC・JK流行語大賞」なんてのもある。そもそも、JCが女子中学生で、JKが