渚の果てにこの愛を – LA ROUTE DE SALINA(1970年)

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スタッフ
監督:ジョルジュ・ロートネル
脚本:ジョルジュ・ロートネル、パスカル・ジャルダン
:ジャック・ミラー、シャルル・ドーラ
撮影:モーリス・フェルー
音楽:クリニック

キャスト
ビリー / ミムジー・ファーマー
ジョナス / ロバート・ウォーカー Jr
マーラ / リタ・ヘイワース
ウォーレン / エド・ベグリー
リンダ / ソフィー・アルディ
チャーリー / ブルース・ペシェール
リンダの亭主 / イヴァーノ・ストラッチョーリ
パット / アルバーヌ・ナヴィゼ
ロッキー / マルク・ポーセル

日本公開: 1971年
製作国: フランス レ・フィルム・コロナ作品
配給: 現代映画


あらすじとコメント

アラン・ドロン主演で続けたいが、ここで一回休み。前回の「暗黒街のふたり」(1973)でドロンと共演したミムジー・ファーマー。その彼女が主演したサスペンスにする。

スペイン、セレナ炎天下の昼下がり、風来坊のジョナス(ロバート・ウォーカー)が、荒れ地を彷徨っているとガソリンスタンド兼軽食堂を見つけた。先ずは井戸に飛びつくと喉を潤した。

そんな彼を認めたそこの女主人マーラ(リタ・ヘイワース)が駆け寄ってきて、いきなり飛び付いた。「ロッキー、やっと戻ってきたのね。4年振りよ」と叫んだ。意味が解らず困惑するジョナス。だが、どうせ放浪の身、命までは取られないだろうと素知らぬ顔で数日過ごすのもアリだと直感した。

マーラは嬉しくて仕方ないようで色々と手を焼いてくれた。ところが、そこに妹だというビリー(ミムジー・ファーマー)が、突如、帰宅してきて・・・

謎めいた母娘に翻弄される若者の焦燥を描くサスペンス。

4年前に失踪した息子と誤認され、出入り業者からも「女主人が言うなら息子さ」と含み笑いをされ、どうやら4年前の家出の原因を作った妹も、何故か兄と承認する。

行く宛などない流浪の身の青年は、異様な胡散臭さを感じながら真相究明に乗りだしていく。

青年は生命保険金詐欺対象者なのかとか、本当は大金でも持っての逃亡者じゃないのかとか邪推させつつの進行。

荒涼とした田舎町の一軒家的場所から一切、でようとしない女主人。

何らかのカギを握る女性が、バーを営んでいるのは離れた地方都市。そこは人が多いのに、別な荒涼感が漂う。

青年と妹と称するヒロインとの関係性の変化などが謎を深めて行く。

登場人物の全員が、謎めいた言動をしたり、胡散臭そうな存在感を醸す。ある意味、王道のサスペンス。

メインの出演者は、ほぼアメリカ人なのにスペインという場所で展開され、監督を含めスタッフはフランス系で、れっきとしたフランス映画。

このどこか不安定さを感じさせつつ、アメリカ映画とは違う進行と印象でフィルム・ノワールとも違うティスト。

殺伐としたエロスと年齢性別に関係ない人間の『性』と『欲望』。

真相の深読みは割と簡単かもしれぬ。ただ、決して明るくはないのも想像は付くであろう心理サスペンス。

余談雑談 2021年7月10日
ほら、やっぱりな。頼みもしないのに四度目の宣言だと。で、もう飽き飽きしてる禁酒令再発動で、飲酒難民再決定だ。しかも一ヶ月以上も。 折角、突然の変節をしたのに。何が、ってワクチンですよ。本心では外科系手術は別として、投薬メインで数値管理と調整