余談雑談 2022年1月11日

今回の都々逸。

「どうにかする気と どうにかなる気 炭の向きなど変えてみる」

冬に火鉢を挟んでいる二人。深々と寒さが流れる場所に男と女。

微妙な駆け引きの世界ですな。恐らく火鉢以外に暖房機器はないのだろう。となれば後は、人肌で互いを温めるしかない展開か。

当時なら、男がアクションを起こす。そう仕向ける女。どちらもズルいといえばズルい。でも、だからこそ、淫靡さが淀み、かといってそういう展開になれば、後々互いが苦労する。

流石に火鉢を挟んだ二人なんぞはあり得ないだろうが、今だったらどうするんだろう。じれったい展開は、そのままタイミングを外し一生戻ってこない。後で、「たら、れば」を言ったって所詮それだけの責任逃れの人生。

艶っぽい経験などないし、今更自分にはこんな流れも起きやしまい。結局、憧れは憧れで終わる。

でも、外国だとこの手の世界観はない気もする。否や、あるのだろうか。

どの道、関係ないことだ。でも、やはり憧れるな、この時代。例え東京でもコンクリートの冷たさじゃなく、自然の寒さ。だからこそ身に沁みるんだろうな。

何、もう少し待てば暖かくなるさ。

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