季節が進んだ。ほんの二週間前に東京に雪が積もるかもとの報道があった。ただし、もし積もっても2センチで、翌日は気温が上がるので溶けるから安心と。
確かに嘘ではなかった。でも、当日は飲食物を用意して内弁慶を決め込み、あくる日の晩に初めて外に出たら凍える寒さだった。何故に。溶けるイコール暖かいではない。
暫く振りに都会の寒さならぬ「冷たさ」を思い出した。それが二週間前だ。喉元過ぎれば熱さ忘れるだが、一日中暖かな部屋にいて冷え込みを忘れたとも言える。
忘却が早くなるのは加齢の所為かも。だから歳を重ねると年月の流れが早まると感じるのか。否や、忘れるならそれすら気付かぬかもしれんな。
どの道、春である。三寒四温でもあるが、それに連れ脳ミソも緩むからボケが脳内開花するのか。
日の出も日々刻々と早まり朝の珈琲も窓辺でまどろんで飲む日も増えた。やはり窓辺はガラス一枚だと外気の底冷えを直接感じさせるから、冬場の夜中には近付かぬ。
それがやっと朝ぼらけを楽しむ季節になり窓辺で寛いていると、窓の壁面にへばり付くエアコン室外機周辺が騒がしい。室外機のホース口の穴にまたもやスズメが巣作りをしているようだ。
しかも暖かくなり、窓辺のイスで過ごす時間も日に幾度となく増えるとスズメたちが何度も行き来しているのがわかる。
一応、驚かしても可哀そうだと思い、その時は、こちらもあまり動かないようにする。すると、室外機の上の一番遠くからこちらへピョンンピョン飛び跳ねてきて、一番手前の角まで来てキョロキョロとこちらを見るじゃないか。敵対し威嚇しているのか。もしくは誰だよと興味深々で見てるのか。
否や、何とはなくお引越しの挨拶に感じた。年度末の春だから、そう感じたのか。すると転勤族のスズメか。もしかしてそこで孵化し飛び立って戻って来たのか。そうなるとホース口は実家。
ならば、お帰りと言ってやるか。日の出も早くなり、暖かな窓辺で暫くはチュンチュンと声を聞きながら珈琲を飲むルーティンが続くのかな。
それと、お知らせ案件。
随分と前に発行元「まぐまぐ」から過去ログ一斉閲覧不可の連絡が来て以来、昔のものが再読出来なくなった。つまり読み切りというか読み捨て。
そうしたら友人が、何とブログとして閲覧できるようにしてくれるらしい。嬉しい限り。取り敢えず直近のものから順次アップし、最終的には第1回や番外編まで網羅してくれるようだ。
いつかみたシネマブログ https://blog.apatchoffilm.com/
有難い限りであり、持つべきものは友である。ただ、頭は上がらなくなるし、今後は酒を奢りまくらないといけないかもしれぬ。
もし、興味があったら次回以降は、下の欄外にジャンプ先を記載しますのでお気軽にご笑覧ください。