今日が「晦日」で、明日が「大晦日」。
ということは明後日は新年である。暖冬傾向で確かに東京は例年よりも暖かい。人の心も多少でも温まると良いのだが。
とはいっても、暖冬はそれこそ来年も春過ぎから灼熱地獄だぞとの教示ではないか。だとしたら嫌だなと思うが、こればかりは我々人類の所業の挙句でもある。何て格好付けたこと言ったところで、単純に涼しくなることはないけど。
自分のこの一年を思い起こしても沖縄にも鄙びた温泉へも行けたし、まあ例年通りで悪くはないよなてな印象だが、体調の変化は悪い方に加速しているのも間違いない。疲労からの回復も遅いし、あらゆる筋肉が落ちてるし、怪我も治りづらく新たに免疫力の低下からあれやこれやと。
当然、懐事情も然り。そもそもお気に入りの古い店が閉店し続けているのもあるが、ランチビールも嫌々ながらも減少傾向になりやがった。仕方なく以前ならまったく行かなかった丼や定食がメインの大手外食チェーン店へも時折だが顔を出すようになった。
その中に発券機でのチケット購入式があるのだが、これが実に厄介。地元は超有名観光客で今やインバウンドが大半を占めているのだが、スマホ情報なのかその手の店舗にも大挙押し寄せるようになった。
ある一軒はカウンターだけの小さな店舗で、席の後ろを通るだけでも狭くて閉口する作り。そこにキャリーケースを引き摺った4、5名の海外系家族連れが入店してきて券売機で四苦八苦して発券渋滞が起きる。
一応のファストフード店だが、言語のチョイスに始まり、定食のライスの盛り具合やら、何とかトッピングに誘導しようと面倒なタッチが続く。しかも初の訪日家族連れが各々別なモノを注文しようものなら、さあ大変。しかも支払いで現金など選んだら小銭も一枚一枚見て挿入するので何分もかかる。
この前は午前10時ちょい過ぎにいったが、満席で全員が海外の観光客で驚いた。中には醤油からドレッシング、紅ショウガなどに興味津々で、その上スマホで次の予定を検索しながらゆっくりと食べるから外に行列ができたほど。
インバウンド客に限らず、日本人の年寄りが券売機が扱えず牛丼並盛一杯を頼むのに面倒臭いと某チェーンは口頭注文だぞと激怒している現場に出くわしたこともある。自分も機械式で上からの誘導でついつい余計なものまで買わせるシステムは大嫌いで、「丼の並、以上」で済ませたい。でも、そんな言いかたじゃ角が立つよな。
店舗側もビジネスで合理的に利益を得るのは当然だし、それに合わせていけない人間は退場してくれと遠回しに誘導している気もする。確かに文句ばかりで少しでも安く、こちらに都合良くと平然と言うようになれば排除される側に回されるよな。まあ、違法、脱法してまで金を得たいとは思わないのが矜持だと負け惜しみを言ってみる。
色々な人を見てきたが、憧れる年長者は消え失せ、ああはなりたくないと思わせる昭和の生き残りばかり。そういうタイプだから長生きなのかとは思いたくないですがね。
結局、愚痴と文句に明け暮れた一年か。そりゃ身体だって病んでくるよな。期待しなけりゃ何とかなるかね来年は。
さて、今年最後の発行です。年明けからも現行通りに発行をしたいと思ってますので、どうかお付き合いくださいまし。
読者の皆様に於かれましては、どうか心穏やかな年末年始をお過ごしください。本年もご愛読、誠に有難うございました。