余談雑談 2024年4月27日

黄金週間の入り口。

未だに、いつを休めば10連休とか報道し、どれだけ各交通機関が混んでいるかと仰々しく伝えるニュース系番組。

それでも混んでいる時期に混んでいる場所に出掛けるしかないのか、横並びに安定感を求めるのが安寧という価値観なのかは分からぬが、大変だろうと思う。

他人から好かれようが嫌われようが、幸いにも自己最優先で生きてこられたので地元内のみでやり過ごすことが出来てきた。

ところがコロナ明け以降は日を増すごとに溢れかえる世界各国の観光客の跋扈振りに、本当に殺意すら覚える日々であり、地元のみの生活どころか完全引き籠りにさせらている。

インバウンド系の来襲は地元のみならず、いたる所の観光景勝地でも同様のことが起きて問題になっているようだ。特に俄か観光地は自治体等が苦慮し、挙句珍妙なるイジワル攻勢をかけているところも。

確かに個人の敷地内に無暗に入り込んでゴミを捨てたり、垣根などに長時間座って植え込みを破損しても知らぬ顔では住民は迷惑。これがアメリカの田舎だったら、いきなりライフルで撃たれるかもしれぬ。だから地元住民から強い抗議を受ければ、選挙権のない外国人よりも優先はされる。

まあ元来の日本人はいきなり喧嘩腰ではなく、しばらく様子見など大人の対応をしているから、観光客なり新参者が暴走する。で、大ごとになってから官憲に依頼。我が地元も然り。

半世紀ぐらい前は担ぎ手が少なくて地方の神輿同好会に声掛けし祭事を行ったが、収拾がつかなくなると規制をかける。今や大人気の人力車も同様。数少なかった当初から、「すいませーん」と大声でにこやかに言って歩行者をどけさせた。おい、止まるべきは軽車両であるそっちだろ、と怒鳴っていた人を見たことがある。ザマァ見やがれ、それが正解だと思った。

雨後の筍の如く増えた人力車だが話し合いが持たれ、結局進入禁止ゾーンが増加した。それでも写真集やCDを出したりファンクラブ的なものも出来て大人気。

昔からの地元住民には大迷惑だし、今後も日本の至る所でせめぎ合いが起きるんだろうな。まあ、運動なり気分転換にと動き回るより自室で映画なりドラマを見る方が性に合っているから、無理にどこかに行かなくても、こうやって何でも他人の所為にして映画なりの鑑賞三昧は実は幸福でもあるのだが。ただ、問題なのは食事である。

ならば人気出前システムでも使用して全食を配達で済ませればと思う人もいるかもしれないが、そこは気の利いた店やお気に入りの店は対象外だし、どうでもいいチェーン店の口に合わない料理を割高料金を払ってまで食べるほど人間が出来ていない。

確かに安い中華系有名チェーンは使用することもあるが、そこでさえ後で胸焼けがするし、ビールなども洗浄掃除等が行き届いてないのか、本来の味と違うと感じる。安いんだから文句は言うなも正論だし、ならば何も食べるなが正解かもしれぬ。

贅沢な悩みなんだろうな。きっと自分の口に合って味覚的にも人間的にも成長を促してきてくれた安くて旨い下町食堂で育ってきたが残念なことにほぼ全滅。逆にその所為でチェーン店やファストフードしかなかった場所で育ち、生育地とは違う都会の洗練された店に憧れたり、ラーメンやカレーにしろ行列の中に価値観を見いだしマウントを取る「中庸のやや右上」てな口にはなれないからなと上から目線。

どの道、これは黄金週間に関わらずだ。ならば料理に挑戦とも考えるが、自分の才覚を知っているから自己嫌悪に陥る。まあ、出来合いの物を買ってくれば事は済む。だが、観光地だ。スーパーなどはやはり中心地を通らないと行けない。

考えるだけで嫌になる。でも通販などで食品を買っても、この混雑じゃ宅配便の人にも気が引けるし、流石に食べ物の置配は不安。それに電子レンジもないから「チンして」が出来ない。

しょうがないな、酒だけはあるから、それメインで黄金週間は乗り切るかな。

それにこういう時は間違っても、ご馳走なり旨そうな料理が登場するグルメ系作品はパスだな。持って行き場のない殺意が増長しそうだし。

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