余談雑談+ 2024年8月29日

今回の都々逸。

「夢に見るよじゃ惚れようが弱い 真に惚れたら眠られぬ」

成程とか、ごもっともという類の作品。思い込みの強さでしょうが、それとは別に現在の日本では梅雨以降、暑さと湿気で眠られぬ夜が続くという方にイメ─ジが向く。

現実、自分もその口。あまりの寝苦しさに仕方なく、エアコンのない寝室をあきらめクーラー直近に移動した。しかも古く効きが悪い。買換えは即応しないだろうし、数千円では絶対に済まない。

もし、エアコンが故障したらと考えるとゾッとして一瞬はヒヤリとするが、あくまで一瞬であり、現実は厳しい。その上、床に直接寝るのは流石にキツいので、それこそ数千円で中型のクッションを購入し、「抱きまくら」ならぬ抱かれクッションとして、体を丸めての対応。

そこで加齢の再確認。地べたから起きるのが実にしんどくなった事実。ベッドがない昔など、年寄りはどれほど寝起きが大変だったのかと想像した。まあ、直後に昔の人は嫌でももっと動いていただろうし、エアコンなどもなかったから諦めもついたのかと。

現状の自分は飛び起きれないので三段階に分けて、時間をかけて「どっこいしょ」とか「やれやれ」と恨みのつぶやきを発してる始末。

都々逸に戻ると、今の価値観では完全に「怪談話」に繋がるイメージだな。まあ、密かにじっと思い続けて相手に迷惑をかけぬという前提なのだろうが、それほど惚れられるタイプでもなかったので、これも夢物語てな感じ。

もっとも今だったら、積極的に『推し活』とやらで応援を自己アピールするのかな。まあ、迷惑をかけないのなら問題はないが、中には暴走するのもいるらしい。

嗜みではなく限度を知らぬまま自己中心が肥大化していく。昔から一定数はいたのだろうが、SNS等で表面化しやすくなったのもあるだろう。誹謗中傷合戦になりエスカレートする。それでも指先だけの戯言だろうし、実際に面と向かって刃傷沙汰に発展するケースは稀。

やはり、都々逸のようにそっと秘めておく心持ちが大事だな。否や、時代が違うと一蹴されるか。まあ、個人差だろう、ですか。

それにしてもいつになったらベッドでの就寝に戻れるのかね。怪談話じゃないが、うらめしい。

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