サンデー・ラバーズ – LES SEDUCTEURS(1980年)

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スタッフ
監督:ブライアン・フォーブス、エドゥアール・モリナロ、他
製作:レオ・L・フィックス
脚本:F・ヴェペール、A・スカルペッリ 他
撮影:C・アゴスティーニ、T・デッリ・コーリ、他
音楽:マヌエル・デ・シーカ

キャスト
リンドン / ロジャー・ムーア
ケロール / リノ・ヴァンチュラ
スキッピー / ジーン・ワイルダー
トニャート / ウーゴ・トニャッツィ
ダヴィーナ夫人 / リン・レッドグレイヴ
ロウリー / キャスリーン・クィンラン
ザリア / シルヴァ・コシナ
パーカー / デンホルム・エリオット
クララ / ロッサナ・ボデスタ

日本公開: 1985年
製作国: フランス、イタリア ヴュアデュク、メデューサ作品
配給: 東宝東和


あらすじとコメント

リノ・ヴァンチュラらしい渋い役どころで登場してくる作品。とはいっても4話からなるオムニバス映画の1本で、各国の週末の艶笑譚を描くコメディ。

フランス、パリ

ケロール(リノ・ヴァンチュラ)は電子部品メーカーの社長だが、業績は芳しくなかった。

とある週末、別荘に行くという妻に送られて出社してきた。アメリカから来たモリソン(ロバート・ウェッバー)と商談をまとめるためだ。これには会社の命運が掛かっているが、好事家のモリソンは来社するや否や社長秘書のクリスティーヌ(カトリーヌ・サルヴィア)に目を付けた。

夕食を高級レストランで接待しようとしていたケロールだが、モリソンは彼女が来なければキャンセルし二日後にドイツのライバル会社に向うと言い放った。

それでも秘書を人身御供にはできないと困ってしまうが・・・

週末に起きる艶笑譚を英仏米伊4か国で描くコメディ。

上記のフランス編は第2話で、第1話は貴族のお抱え運転手のロジャー・ムーアが貴族に成りすまし同僚を巻き込んでCAとよろしくやろうとすると、そこに彼目当ての有閑マダムまでやってきてしまうという話。

第3話はLA在住の若者ジーン・ワイルダーが昔のセックスで被ったショックからセックス拒否症になり入院してセラピーを受けつつ、外出先で知り合った美女が妙に理解を示してくるが、何故だろうと悩む姿を描く。

第4話はイタリア編で、週末は母親の看病のために留守にする妻を見送った中年男が、20年も前の手帖を発見し、懐かしさから次々と昔の相手に連絡を入れていくが歳月は残酷という内容。

イギリスとアメリカの主人公は独身だがフランスとイタリアは妻持ちの中年。

どれも一応のお国柄を反映させているが、リノ・ヴァンチュラだけは不倫目的ではないという設定。

確かにいかにもスケベたらしいイメージではないので当然かもしれぬ。

内容としてはイギリスのジゴロ気取りのムーア篇が何とも直接的なシモ系で羨ましさも伴うので好感が持てた。

アメリカ編は逆にセックス恐怖症という『病めるアメリカ』的内容で独自色が強い。

イタリア編は、これまた男は全員が「ナンパ師」であり、片っ端から昔の女に手を付けようとするのでわかりやすい。

確かにどれも『お国柄』を反映させつつ、単なるステレオタイプではないキャラクター設定に好感が持てた。各話30分という長さも丁度良いと感じるし、各都市の観光名所案内的なサービス場面もあり、深刻にならずに済む。

どの逸話が好きかを話し合うには最適な艶笑コメディかもしれぬし、それにより嗜好性も分かれようとも思う。

ある意味、大人の映画。

余談雑談 2024年12月21日
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