余談雑談 2025年1月25日

妙に涙腺が緩む。

ドラマやドキュメンタリーなどを見て、涙もろくなったと感じていた。それがここで急に顕著になった。加齢の所為だと思っていたら、どうやら花粉症デビューかもしれない。

細かい症状なんぞ調べると、本当に病気になりかねないと敢えて見ないようにしている。まあ、死に至る病ではないから、様子見で良かろうとも思うのだが。

それとは別に「涙」といえば、先立て報道番組でかつての震災時にインタビューした漁師の方が80歳を超えても頑張っている姿を映してた。

当時その人に直接インタビューしたアナウンサーが今はメインキャスターになっており、現在の取材陣がそのことを話すと「覚えていますとも。あの励ましもあって今の自分があるもん」と。

そのアナウンサーは生本番中にも関わらず、泣いた。すぐに「取り乱してすみません」と謝罪を口にした。

自分はあれから何を頑張って来たのかと思うと、その人の足元にも及ばないと。男として『負けた』と思ったのだろうか。

あり、なのかなと思った。自分も涙腺が緩み、すぐに落涙する。男が涙をこぼしたり、大泣きする映画も昔からあった。

潔さとか美学の一環と理解し肯定するか。逆に男たるもの人前で泣くもんじゃないとも教えられた。今、そんな価値観を表現すると、何とかハラスメントになるのだろうか。

確かに震災直後、数多くのキャスターが現地に入り、号泣しながら放送していたし、変わり果てた状況に絶句していた印象が強い。

それが十年以上経過した今、不意に見ると真面目でアクセントも間違えないようなプロのキャスターの姿に戸惑いを覚えた。素人に負けたことに潔く泣けるのだと。

自分のような嫌な性格からするとそれは本能か、あざとさと勘繰ってしまう。それとは別に、自分は簡単に落涙する。

まあ、今は自分のことは平然と棚上げし、自分の意見ではなく「大正論」をかざして攻撃する。もしくは都合の良い情報だけを手許に寄せ、全世界の価値観がそこにあると何も考えずにそれが「便利でフツー」。

流行りすたりで右往左往し、思春期だからと狂騒曲の如く面白おかしく放送され、やがて子を産み孫を溺愛する。もしくは逆で簡単に最愛だった相手と別れて育児放棄まで罪悪感なしにしてしまう。

大正論で己を弱者表現し、誰かを追い込む。虐待や放棄なんぞする人間もごくごく少数だろう。

何かにつけハラスメントと言い出す。言ったもん勝ちなら、と自分も考えた。

「バそハラ」。意味は『バカは存在するだけでハラスメント』。それが感染していくウィルスで、無防備な生き方をしていると蔓延していく。

でも、間違いなくよろしくない言葉だな。そもそも自分がバカじゃない前提の価値観だぜ。妙に上からの発想。そんな言葉を考え出すだけで自分も相当病んでいるのだろうか。

ならば、すぐに落涙するのは何故に。もしかして溶け出した脳の水分か。

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