ミッドウェイ  - MIDWAY(1976年)

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スタッフ
監督:ジャック・スマイト
製作:ウォルター・ミリッシュ
脚本:ドナルド・S・サンフォード
撮影:ハリー・ストラドリング Jr
音楽:ジョン・ウィリアムズ

キャスト
ガース大佐 / チャールトン・ヘストン
ニミッツ大将 / ヘンリー・フォンダ
ハルゼー中将 / ロバート・ミッチャム
ロシュフォート大佐 / ハル・ホルブルック
ガース少尉 / エドワード・アルバート
マドックス大佐 / ジェームス・コバーン
ジェソップ中佐 / クリフ・ロバートソン
スプルーアンス少将 / グレン・フォード
山本大将 / 三船敏郎

日本公開: 1976年
製作国: アメリカ ミリッシュ・コーポレーション作品
配給: ユニバーサル、CIC


あらすじとコメント

前回取り上げた「ダーティーソルジャー/野良犬軍団」(1981)で嬉々として麻薬王を演じたジェームス・コバーン。その彼が出演した、第二次大戦下で日米の雌雄を分けた海戦をオールスター・キャストで描いた戦争大作を扱う。

アメリカ、ハワイ

日本軍による真珠湾奇襲攻撃から半年近くが経ったころ。戦況として圧倒的に押されてたが、米軍は反撃の狼煙として東京に空爆を行った。

そのことから将来に不安を覚えた山本五十六(三船敏郎)は、次なる新作戦の立案が急務だと考えた。そして決定が成されたのがミッドウェイ島への侵攻。

一方、米軍はニミッツ提督(ヘンリー・フォンダ)も日本軍の次なる動向を探るために腹心のガース大佐(チャールトン・ヘストン)を呼んで調査を命令し・・・

戦争の雌雄を分けた大海戦を真っ向から描いた超大作。

歴史上の事実として真珠湾攻撃から僅か半年で日本軍は空母4隻、航空機約300機を一気に失った戦闘があった。

その攻防を日米双方から描いている。しかもオールスターであり、どれ程の超巨編かと期待した。

しかし、フタを開けると何とも真逆な印象を受けた。

先ず、アメリカ側キャストはそれなりではあるが、日本側は三船敏郎のみ。本当は南雲中将役は田宮二郎だったらしいが、お馴染みの日系俳優ジェース繁田に変更。他には後に「ベスト・キッド」(1984)で認知度が上がるノリユキ・パット・モリタといった程度。

ゆえにバランスが悪いし、どうしても日本の負け戦なのでそちらに誘導するように製作されている作劇が露骨。

何よりもメインである戦闘シーンは「トラ・トラ・トラ」(1970)を筆頭に、東宝の円谷英二の特撮、カラー撮影されたドキュメタリー・フィルムなど、ほぼ全部と言っていいほど以前作からの流用。つまり編集技術で見せるスタイル。

これには驚いた。まるでTV特番の作品の印象になっているから。

確かにそれなりのキャストだが、誰にも大した見せ場もなく、単なる「顔見世興行」でどの役も誰が演じても問題なかろうと思ってしまった。

ストーリィ上は一応チャールトン・ヘストンが主役で息子との確執を描いたりしているが、全く無駄な設定。

短時間出演でも皆がそれなりに個性をだそうと奮迅している様子は感じるが、中でも一番違和感を覚えたのが得意でハマり役山本五十六を演じた三船敏郎なのだから苦笑してしまった。

日本人としての威厳をだそうとしたことが逆に他の俳優たちとの繋ぎを珍妙にしてしまった印象。

何とも褒めるところを探すのに苦労する超大作。

余談雑談 2026年4月4日
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