余談雑談 2026年10月10日

妙な不安感が芽生えた。

映画のパンフレットやポスターの蒐集家でもある自分。それなりの数があり置き場所にも困ると思いながらも、現在はここで扱う作品の関連を見つけると、やはり心が動く。

昔なら古書店巡りなど足で稼いで発見したときの喜びやマニア同士の交換で高揚した。

それが現在はネット・オークションが主流になった。しかもプロの古書店と違いスタートも価格が安かったりして、あまり入札額が高騰せずに落札できると、そちらの方が嬉しくなって久しい。

それも20年以上も活用していると映画関連品の嗜好傾向が変化してきていると感じる。自分が収集を始めた頃は映画パンフで東京なら封切館の館名入りのものが一番。それを「初版増刷館名ナシ」とか「二番館館名入り」「館名なし」と値段が違った。

次にブームが起きたのは「チラシ」。無料で置いてあるものだから大切に折り曲げず保存などしてないという理由だったか。当然、保存状態でかなり金額が違った。

それも落ち着いたら、現在は映画ポスター。確かに、一般の映画ファンは簡単に入手できなかったし、他の種類と違いそれなりに大きいから収納も嵩張る。

更に新規参入のコレクターがいれば、再燃や別視点での蒐集と変化もする。長年のコレクターだとこの品には恐らくこの価格と想像付くが、それでも変化が起きる。

ギャンブル的に終了時間直前に入札をかけ、目に見えないマニア同士で競合することに興奮するタイプもいるのは事実。

こちらは高みの見物とばかりに苦笑してるが、先立て驚いたことが起きた。

某サイトの「映画パンフレット」欄にマニア垂涎の当時から滅多に見かけぬ「ホラー系」「SF系」が大量出展された。中には自分でさえ初見のパンフも。

出展者は古書店名義だが、直感したのは相当な蒐集マニアが死亡し、遺族なり価値観の分らぬ者が丸投げ処分したと。

自分もそれなりのマニアと自負しているので作品別に大体の落札額を予想した。中でも発行部数が少なく幻といわれるスタンリー・キューブリックの某作品は20年以上も前から10万円した。

こちらからすると、現在では更に劣化、処分と数自体が減っているからもっと高いかもと。

で、終了時の落札価格は67,000円程度。これは複雑な気持ちに陥った。

一方、昨今蒐集人気が移ったポスターは予想が付かないのだ。化けるのは20万円とかになるし、昔は幻だったが、何を今更のアラン・ドロンやジェームス・ディーンなど既に過去の人扱いで値段は付かぬ。

このポスターに関しては、コレクターよりも映画館廃館による大量放出てな時代もあったが、今は誰かが大量保管していたのが、徐々に出てきてる感じだ。しかも同一作品でも東京、関西、地方版と種類があり、更にプレスやキャビネ写真なんぞも出てくる。

しかも、とうの昔に無なくなっているであろう地方の二番館での同時上映の作品名がヘタな手書き文字で書いてあるビラが下部に貼ってあると付加価値が加味されると某お宝鑑定番組で宣ったりするから、またもや高くなる。

それらを鑑みて思ったこと。自分に、もしものことがあったら収集品はどうなるのだろうかと。

間違いなく絵画や彫刻と違って一点物ではない。それを考えるとまだ収集に興味を持ちつつ探している自分は、果たして今後の人生の正解かと不安を感じるようになっちまった。

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