余談雑談 2018年5月12日

まったく面倒ことが起きた。20年以上も愛用している腕時計で、経営者時代に知人から「限定品」と言われ、安くしとくからと購入。

『クロノグラフ』というタイプで武骨で存在感があり気に入った。とはいっても、当時でも十万円もしない代物であったが。

元々、革バンドなので、これは定期的に自分で交換していた。重くないのは良いが、汗で皮が変色したり、劣化が早まったり。

ただし、本体は別。今までも、数度故障し都度、地元の時計職人に修理してもらい使用を続けてきた。要は愛着があるのである。

ところが、時代の趨勢か、職人が次々とリタイア。故障しないことを祈りながら愛用していた。

その腕時計の「竜頭」が取れた。過去にもあったが、そこは頑固な昔ながらの職人魂で修理してくれた。「自動巻き」なので、どうしても少しづつ進んでしまう代物でもあるが、愛着が勝る。

それが竜頭がないと、時刻合わせが不可能で、止まったらアウト。なので四六時中腕につけ、頻繁に腕を振って気にしていた。その所為か、一週間に1分程度は進んでしまい、正確な時刻など示していないのだが。

で、ネットで時計修理先を検索。地元に何店か見つけて、一番創業が古い店に修理を依頼。竜頭付けなら5000円もしませんと言われ安心したが、翌日、早速連絡が来た。

随分早いと思ったが、何と修理不可との返答。確かに、二代目らしく割と若い店主であり、外注に出したとか。問題は竜頭だけでなく器械部分に繋がる「軸」ごとなく、国内メーカー各社に連絡したが、ないとの返答であったからと。

そもそもフランス製の限定品。国内メーカーに代用品があるとも思えないのだが。一応、その職人に別な方策を尋いたが、止めておいた方が良いとの返答もあった、と余計なひと言。

ならば天下の銀座なら、海外腕時計修理の店があるかと調べ、ヒット。月に一度、珈琲豆を買う店の近所で早速行ってみたが、店そのものが存在していなかった。

さてさて、毎日少し進みながら使用しているが、飲み屋の時計じゃあるまいし、5分、否や、今日は7分は進んでいると考えながら逆算して見るのも何だかな。

考え方を変えれば、止まれば日に二度はジャスト定刻を指すと諦めるか。

そもそも修理できるとして幾らかかるのかね。最後のオーバーホールのときは二万円はかかったよな。

何だよ、一足先に自分だけが梅雨入りか。

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