余談雑談 2025年3月1日

持つべきものは友だよな。

今年初の「オジサン3人旅」が復活した。以前同様、場所を決め廻れる範囲で美術館や博物館を巡り、美味いものか温泉にでも入るという小さな旅。

唯一車を持っている仲間に全行程の運転を頼り、ランチは昔風のドライブインや食堂を選んで食べるスタイル。

しかも運転者は癌から何度も生還したタフで強運の持ち主。車も彼専用の一応の特殊車両で、優先駐車場が使用できるし、美術館も随行者一名無料とか特権も適用されるので申し訳ないと思いつつ、実にスムースだし、お得感もある。

今回は茨城県内の美術館を巡り、大洗で一泊し「あんこう鍋」でも食べますかの旅。

先ずは超有名醤油メーカーの創業家の方が開いた「茂木本家美術館」。ほぼ一人で収集されたのだろうと推察させる美術品を展示してあるが、特に富士山が描かれた作品がお好きな模様で、「日本一の山」でもあり、やはり財を成した人間の趣味には些か偏りがあると。更には誰かに入れ知恵されたかのようなチョイスだとも思えた。

つまり有名作家の作品が多く陳列されているが、収集家としての眼力というか、トータビリティが感じられなかった。

次に偶然皆が見たTVドラマに登場したローカルな中華食堂でランチ。友人に予約をしてもらったが電話対応が中国系の女性で確約なのかと少し不安だと。しかも予定より早く到着したので、普通に並んで入店。偶然、坐った席が厨房カウンターの前で我々の名前で予約メモが貼ってあっで、次第を説明。ちゃんと予約できてたんだと笑った。

それから笠間市にある「日動美術館」へ。ここは銀座にある日動画廊が開いている。展示品が実に素晴らしく、相当な眼力の持ち主たちが収集してきたと痛感させられ、且つ陳列の動線も計算されており実に見事で感動しきり。是非、再訪したいと思わせた。

そして宿泊は大洗港近くのホテル。一応、あんこう鍋があるというので。食べ物や酒類までオール・インクルーズで、平日ながら家族連れやカップルで大盛況。

9階には大浴場があり海を一望できる。当然、皆で早朝に行き太平洋に昇る朝日を鑑賞した。

明るくなるにつれ、小さな漁船が漁場に向かっていたり、その奥に貨物船がゆっくり進む光景が拡がり目を細めた。眼下に打ち付ける黒潮の波は少し激しく、一瞬震災の津波映像を思い出した。

そして以前にも訪問し、是非再訪をと友人と意見が合った水戸市の県立近代美術館へ。常設展示の他にキース・へリング展を開催中。

バンクシ─のように路上アートから世に出たサイケ調というか、ギャグ系とも取れるセンスに中々興味深い感想を持った。

一泊二日で実に身も感性も満腹になった旅。さて、次はどこに行こうかと早速画策中。

候補には某秘宝館も含まれているので、これはまたこれで別な意味で興味深いかも。

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