ブラッド・ビーチ 血に飢えた白い砂浜(未)  - BLOOD BEACH(1981年)

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スタッフ
監督:ジェフリー・ブルーム
製作:スティーヴン・ネイルヴァンスキー
脚本:ジェフリー・ブルーム
撮影:スティーヴ・ポスター
音楽:ギル・メレ

キャスト
ハリー / デヴィッド・ハフマン
キャサリン / マリアンナ・ヒル
ロイコー刑事 / バート・ヤング
ピアソン署長 / ジョン・サクソン
ピアンタドシ / オーティス・ヤング
ホーギー / ダレル・フェディ
ディミトリオス / ステファン・ギーラッシュ
ジョー / リン・マータ
ヘンチ婦人 / パメラ・マクマイヤー

日本公開: 未公開
製作国: アメリカ ジェリー・グロス作品
配給: なし


あらすじとコメント

「ロッキー(1976)のヒロインの兄役で一気に認知度が上がった脇役俳優バート・ヤング。小柄でどこか日本のダルマ的イメージもある。その彼が出た何ともカルト臭漂うC級ホラー。

アメリカ、南カリフォルニア

太平洋に面した美しいビーチが続いている。そこで沿岸警備員をするハリー(デヴィッド・ハフマン)。ある朝、堤防を巡回中に近所に住む犬と散歩中の婦人とあいさつを交わした。ところが、直後砂浜に入っていった彼女が突然消えてしまう。意味が分からなく警察に告げるが刑事のロイコー(バート・ヤング)らは、勝手に失踪したんじゃないかと取り合ってくれない。

しかし消えた婦人の愛娘で、かつてハリーが憧れていたキャサリン(マリアンナ・ヒル)が戻ってきて探索を開始。ハリーも同調し、共同で動き始めた矢先、婦人が消えた砂浜で、今度は愛犬が首を噛みちぎられた状態で見つかる。只事ではないと思う二人だが、周囲は一向に動こうとはしてくれない。何故ならもうすぐ海水浴のシーズンだからだ。

そしてヴァケーション・シーズンに入り、砂浜に大勢の人間が押し寄せて・・・

C級ながらも妙に手堅いホラー作品。

謎の生物が生息していると思われる砂浜。最初の犠牲者はヒロインの母親、続いて愛犬、海開きをしてからは女子大生が脚をかじられる。

完全に「ジョーズ」(1978)のパクリ的進行と展開。

怪物が中々登場しないのもセオリー通りだ。ところが、その次の犠牲者あたりから妙にコメディ要素が入り込んでくる。

レイプ犯が逃げる女性を追いかけ、つまづいて転び、それでも執拗に這いながらも近付くと何と男のイチモツだけが食いちぎられる。

そもそも腰下が元気な状態の男性が砂浜を必死にほふく前進で追いかけるのに負荷が痛いほどかからないのか不思議だし、それこそ「ジョーズ」での海中から遊泳中の女性の足の動きのように『撒き餌』的刺激を与えたのかとまで想像してしてしまった。

ただし、今回ばかりは誰も同情しないのは当然でもある。更に20年以上前に閉鎖された桟橋付きメリー・ゴーランド館の下で金属探知機で宝探しをしていたオジサンが引き込まれる。

興味深いのはそのオジサンだけが後に血だらけでマンホールから生還してくる。もしかして怪物にも悪影響な相当な疾患を持っていたのかと、更にうがった見方をしてしまった。

こう書くと、謎の怪物が一体何の目的で無差別的に襲うのか理解不能。

イチモツだけとか、オジサンは生還させるとか意味がワカラン。

それでも一応、低予算ながらそれっぽい映画セオリーに則って興味を継続させて進行していく。

特に最初に犠牲者が砂中に引き込まれた直後に描かれる、まるで咀嚼しているような、もぞもぞと砂が動くシーンなど面白いと思った。

若い美男美女の主人公カップルらのお色気シーンもあり、サービス精神も加えてある。

中でも昔いたシカゴが懐かしいと文句ばかり言って場当り的捜査と思い込みでの行動で、事態をややこしくしていくバート・ヤング演じる刑事のふてぶてしさと、知能の足りなさが妙味を生んでいる。

元来TVムーヴィーとして製作されているので、製作側も「それなり感」で作っているとしか思えないが、妙にカルト好きの魂を刺激する珍妙作。

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