今回の都々逸。
「開く蛇の目が柳の雨に 濡れて寄り添ふ肩と肩」
関東の梅雨も末期か。しかも降り方が以前とは違い、とても激しいこともある。
となると昨今は余程の通人か、物好きでないと持っていないであろう「蛇の目傘」。昔の日本人による手仕事だから頑丈というか、丈夫に出来ていたんだろうなと推察する。ただし、現況のようなスコール対応なのか興味が湧く。
方や、使い捨て感覚でコンビニなどで買い求めるビニール傘は、簡単に壊れたイメージがあるが、それも過去のものらしい。
今は耐久性に優れたビニール傘も誕生しているとか。しかもアップデートしてない自分のイメージゆえ、一万円以上の商品もあると知って驚き、何だよ自分の持っている傘より高いじゃないかと、それなりに落ち込んだ。
性格上、安いものは銭失いと思っており、すぐ壊れるし、愛着が湧かないから置き忘れなんぞ平気でしそうで昔から敬遠してきた。
根がケチということだろうが。そういう雰囲気はすぐに伝播するのか、女性と相合傘なんぞしたこともないと思い出した。
確かに天気予報を見ずに外出し、突然の雨に遭遇すると、一瞬ビニール傘を買おうかとも過るが、買い求めたら間違いなく、これまた性格上持ち帰る。
だって壊れてないと捨てられないし。ならば初めから雨降りの日はそれなりの高級傘を持ち歩く。そうすれば心で、これは高い傘だぞと、存在を忘れずに持ち帰れると確信しているし。
じゃ、途中で雨の可能性の日はどうするか。当然、折畳み傘を持参する。
となると安めのビニール傘の存在が可哀そうじゃないかと思う人もいるか。でもさ、持ち帰ったビニール傘が何本も玄関に並ぶのは、考えが場当り的だなと無駄遣いが多い自分を責める性分。
そんな先のことまで考えて外出しても、突然の雨には、距離にもよるが傘なしで濡れていくか、もしくはカフェにでも入ってやり過ごすかとその場で自問する。
傘とカフェとどちらが高いかは愚問だぜ。カフェはどの道『失せモノ』だけど、先々のビニール傘の所在なさよりも精神衛生上よろしいじゃないか。
まさか、突然の雨降り時に嬉々として自室が入るビルの玄関までいき、小走りで通る人たちに「傘いりませんか」とは尋けないよな。
無償供与にしても、きっと美人にしか声かけしないだろし。これじゃ、相合傘なんぞ夢のまた夢だね。


