ホースメン  - THE HORSEMEN(1971年)

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スタッフ
監督:ジョン・フランケンハイマー
製作:エドワード・ルイス、J・フラケンハイマ─
脚本:ダルトン・トランボ
撮影:クロード・ルノワール
音楽:ジョルジュ・ドルリュー

キャスト
ウラズ / オマー・シャリフ
トルセン / ジャック・パランス
ゼレ / リー・テーラー・ヤング
ムヒ / スリナンダ・テ
ハヤタル / ピーター・ジェフリー
ミズラー / ジョージ・マーセル
カンダハールの商人 / エリック・ポールマン
ハッジ  / ヴァーノン・ドブチェフ
ラヒム / マーク・コレアーノ

日本公開: 1971年
製作国: アメリカ エドワード・ルイス・プロ作品
配給: コロンビア


あらすじとコメント

ジャック・パランスで続ける。今回は誇り高き老族長を演じた作品でアフガニスタンが舞台という珍しさが印象的な大作。

アフガニスタン、北部

山岳地帯で暮らす騎馬民族がいた。とあるグループの部族長トルセン(ジャック・パランス)は、首都カブールで行われる騎馬試合のために6名を選出した。

中には自慢の息子ウラズ(オマー・シャリフ)も含まれており、大事に育て上げた白馬ジャヒルに騎乗させ優勝のあかつきには贈呈すると公言した。ウラズは馬丁の若者ムヒ(スリナンダ・テ)らと共に遠征に出掛けた。

いよいよ各地域からの参加者が集い試合が始まった。それは『ブズカシ』と呼ばれる競技で真ん中に子羊の死骸を置き、騎乗した勇士たちが馬鞭を騎手にまで当てて獲得し合うというもの。ルールはほぼ存在せず、力付くで奪い合う騎馬民族伝統の試合。

ウラズたちは必勝を期し望んだ・・・

壮大な荒れ地を舞台にした人間ドラマ。

豪快というか残酷極まりない試合。馬や騎手目掛けて落馬させようと鞭を振るう。そして地上にある死骸を片手で掴み上げて全力疾走しゴールを目指す。

当然、死骸を奪い合う展開となり、双方で片方の脚を持ち疾走すると千切れないかと、見ていて不安になるほど。

しかし、これは民族性であるので、この他にも「ラクダ」や「羊」でも戦わせギャンブルとして声援する。

確かに日本でも『闘牛』があるし伝統なのだろう。

その試合場面はヘリコプター撮影まで駆使し迫力満点。

しかし優勝目前で主人公は落馬し失神してしまう。そして意識が戻ると脚を骨折し病床に伏していた。

馬丁の若者に尋くと仲間が優勝したと。誇り高いだけに自分が許せず、すぐに愛馬と帰郷しようとする。

しかも長い道程なので最短ルートを辿ると敢えて険しい荒れ地を行くことが前提。この選択が更なる不運を呼び、脚を切断することになり途中からジプシーの若い女も絡んで来て壮絶な道程を進むという内容。

映しだされた瞬間に、壮大でいかにも険しいと分かる景観。昼は直射日光に苦しみ、夜は氷点下にもなる大自然の脅威を余すところなく描きだす撮影には眼を見張るというか絶句する。

このような極限状態下では人間は如何に極小なる存在かと思い知らされるし、それれゆえにエゴがむき出しなるので何とも嫌な気持ちにもさせられる。

要は主人公の挫折と成長を描くドラマではあるが、何よりも大自然の脅威にすべてを奪われる。

本作は70ミリフィルムに球面レンズを装着したカメラによる『スーパー・パナビジョン』で撮影されたため、そのスケール感が見事に再現され、それだけで一見の価値はある。

主人公を演じたオマー・シャリフも片脚切断後の場面など上手く表現されていて興味深い。

しかし、仲でも老族長を演じたジャック・パランスの演技は見応えがある。悪役専門だったが、誇り高い族長にしか見えないから驚いた。

監督のジョン・フランケンハイマ─も盛りは過ぎていたものの、骨太で豪快なタッチは健在。

汗臭さと裏切り、そして絶望が際立つのは過酷な大自然あってこそと思わせるドラマ。

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