スタッフ
監督:ジャック・スマイト
製作:ハル・E・チェスター
脚本:ピーター・ストーン、フランク・ターロフ
撮影:ラッセル・メティ
音楽:カルロ・ルスティケッリ
キャスト
フリッグ / ポール・ニューマン
フランチェスカ / シルヴァ・コシナ
アームストロング准将 / アンドリュー・ダカン
ペニーパッカー准将 / トム・ボスレー
メイヒュー准将 / ジョン・ウィリアムス
フェルッチ大佐 / ヴィトー・スコッティ
シュタイニッツ大佐 / ヴェルナー・ピータース
プレンティス准将 / ジェームス・グレゴリー
スタンリー大尉 / ノーマン・フェル
日本公開: 1968年
製作国: アメリカ ユニバーサル作品
配給: ユニバーサル
あらすじとコメント
第二次大戦下での脱走モノ繋がり。しかもコメディ系でイタリア軍が絡むのも、前回の「地上最大の脱出作戦」と同じ。割と上手くまとまった仕上がり作。
イタリア、北部
前代未聞の珍事が起きた。激戦が続く北アフリカで、ノンビリと蒸し風呂を楽しんでいるところを襲われ捕虜になった連合軍の将軍五名。
全員が将軍でも一番格下の星一つの『准将』で、揃って彼らは北イタリアの古城に連行され、それなりの好待遇で捕虜生活に入った。脱走もせず、何ら連絡の取れないことを重く見た上層部は脱走常習犯のフリッグ二等兵(ポール・ニューマン)を急遽呼び付けた。ただちに彼らより格上二つ星の『少将』に変装して捕虜として潜入し、速やかに脱走させて連れ戻せとの密命のためだ。
仕方なく捕虜となり、古城に連行されるとそこには美しい伯爵夫人フランチェスカ(シルヴァ・コシナ)がいて・・・
ミイラ取りがミイラになる脱走劇を描くコメディ。
ノンビリとした米英仏の准将五名。一応、脱走を考えてはいるが全員が法務、備品、主計担当と後方関係のみで実戦経験がないので何ら名案が浮かばない。
ならばと上官嫌いで脱走常習犯の主人公を格上に変装させ脱走を誘導せよという、いかにも人を喰ったコメディ設定での進行。
ところが収容所としてドイツ軍に接収された古城の美人城主に一目惚れする主人公。
しかも将軍に変装しているので実に居心地が良く、逆に難癖を付けては脱走計画を先延しにしようと画策する始末。
その上、古城ゆえ城内に秘密通路があり、主人公と伯爵夫人の部屋がつながっているという、更にヘンな方向に向かう予感がしてくる展開。
収容所長のイタリア軍の大佐はジュネーブでホテル支配人をしていたので、サーヴィスはお任せあれと言ってみたり、英語を勉強中と珍妙な言動をする副官など、何とも個性的な面々で流石のイタリア人だと。
それでも何とか脱走を実行に移そうとしていくと、今度はドイツ軍まで登場してきて、当然、サスペンスが盛り上がるという、中々凝って楽しい展開と相成っていく。
戦争コメディとしてイタリア軍が登場してくると何ともラテン気質で大袈裟な展開を見せることが多い。
当然本作も然りで、敵国ながら早々に降伏するので敵はドイツという分かりやすい図式。近隣でありながら、どの映画でもラテンとゲルマンという民族の違いが時にはコメディに、時にはサスペンス要素として展開されるのも共通項だろうか。
古いイタリアの場所が舞台で同じく捕虜になるのが連合軍で、地下に迷路があり混乱が倍加していくのは「地上最大の脱出作戦」(1966)と同じで、しかもイタリア側は味方になる。
主人公を演じるのは珍しく軍人役のポール・ニューマン。ただし、彼らしい神経質さが勝る演技は好き嫌いが別れるだろうか。脇も、あちらこちの作品でよく見かけるヴェテラン勢だが、さほど有名ではない。
それでも妙なアンサンブル感もあり、飽きずに面白く観られる作品。


