地上最大の脱出作戦  - WHAT DID YOU DO IN THE WAR, DADDY?(1966年)

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スタッフ
監督:ブレイク・エドワーズ
製作:ブレイク・エドワーズ
脚本:ウィリアム・ピーター・ブラッディ
撮影:フィリップ・ラズロップ
音楽:ヘンリー・マンシーニ

キャスト
クリスチャン中尉 / ジェームス・コバーン
キャッシュ大尉 / ディック・ショーン
オッポ大尉 / セルジオ・ファントーニ
ジーナ / ジョヴァンナ・ラッリ
リッツォ軍曹 / アルド・レイ
ポット少佐 / ハリー・モーガン
ボルト将軍 / キャロル・オコナー
カストループ大佐 / レオン・アスキン
ロマーノ市長 / ジェイ・ノヴェッロ

日本公開: 1967年
製作国: アメリカ ミリッシュ・コーポレーション作品
配給: ユナイト


あらすじとコメント

飄々としたコメディ演技も上手いジェームス・コバーン。今回は戦争モノで完全なるコメディ。それにしてもふざけた大作。

イタリア、シチリア島

1943年、島に上陸したアメリカ軍は進撃を続けていたがパレルノという山間部にある町は屈強なるイタリア軍中隊が守っているとの情報が入る。

しかし、侵攻中の別ルートでの激戦からメイン部隊を投入するのは不可能な状況でもあった。そこで隊長不在の中隊に新たにキャッシュ大尉(ディック・ショーン)を任命し、その町を占領せよとの命令が下る。

休暇がもらえると喜んでいた中隊では、一応の隊長代理クリスチャン中尉(ジェームス・コバーン)らが不平を漏らすが・・・

人を喰ったコメディ全開の戦争映画。

やる気のない部隊。着任してくるのは英雄思考でセオリー通りの作戦がベストと確信している厄介者。それでも軍隊は軍隊である。

新指揮官の下、緊張しつつ進軍すると何ら抵抗なく街に入れてしまう。しかも、人っ子一人いない状況。あり得ないと市内を偵察するが本当に誰もいないのである、

では軍隊と町民はどこに行ったのか。何と町はずれの競技場でサッカーの試合を開催中だった。守備隊長のイタリア軍大尉は町長の娘と恋人関係でアツアツ。しかも「待ってましたアメリカ軍!」と叫ぶと、喜んで降伏すると申し出る。

ところが絶対条件があり、今日開催される重要な祭の開催後でないと降伏しないと宣言。

開催させれば無血降伏。さあどうするという展開から大混乱状態になり、そこに新任指揮官の親戚である情報部の少佐もやってきて、更に誤解が誤解を呼び問題が複雑化して行く。

その上、開催したいイタリア側と真面目で即時降伏せよと宣うアメリカ側指揮官の所為で、単なる口喧嘩なのに実戦での一進一退の攻防戦が繰り広げられていると誤情報を傍受した司令部は信じてしまう。

更には、その情報を聞きつけたドイツ軍まで絡んで来て、益々混乱度が増していく展開。

畳み掛けるように進行する内容は、無理矢理で無鉄砲な筋運び。それなのに、意外と分かりやすくコメディゆえの強引さとテキトーさを加味して好調という印象。

何せ中世の田舎町だからか地下には迷路状の巨大墓場が存在し、そこが更なる混乱を生じさせていく。

主役のジェームス・コバーンは飄々とした演技で存在感があるし、部下役のアルド・レイもコバーンとは本作と同年に製作された「現金(げんなま)作戦」(1966)で共演。

イタリアの守備隊長セルジオ・ファントーニとヒロイン役のジョヴァンナ・ラッリは本作の一年前に作られたフランク・シナトラ主演の「脱走特急」(1965)でも同じような役を演じているので興味深い。

それなりに製作費を掛け、どうにも馬鹿らしい大作として製作されていて、個人的には監督ブレイク・エドワーズと音楽のヘンリー・マンシーニのコンビでは「ピンク・パンサー」シリーズよりも好感が持てる。

イタリア系の大袈裟な演技は国民性を感じるが、新任指揮官役のディック・ショーンの演技に関しては日本人の好みとは違うと感じさせるのが難点。

それでも大型コメディとしては受け入れやすいだろうか。

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